PPM分析でどういう株が投資に向いているかをざっくり説明

ユキドケです。

今回はPPM分析を使ってどういう状態の株が投資に向いているかを説明したいと思います。

 

目次

 

PPM分析とは?

企業が市場成長率と市場占有率からお金の必要な事業を見つける方法として使っている分析方法です。

 

成長率と占有率が多い花形

占有率が多い金のなる木

成長率が多い問題児

どちらも低い負け犬

 

の4つに分類されます。

 

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負け犬はどんな状態?投資に向いている株は?

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負け犬は市場の成長が停滞していて既存市場でのシェアもほとんど持っていない状態です。

 

利益は生まれないが追加投資の必要性も低く収支がトントンになっているような状態が多いようです。

 

企業としては、

撤退するか他者への売却を検討する段階です。

しかし、これから市場成長率が改善される場合は花形になる可能性もあります。

 

投資対象としては、

企業のメイン事業がこの状況になっている場合は投資すべきではありません。

市場成長率が改善されるのを待ちましょう。

 

問題児はどんな状態?投資に向いている株は?

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問題児は、市場全体は成長していますが既存市場のシェアが大きく他社に負けている状態です。

 

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 シェアを高める事で花形になる事が出来ます。

 

企業としては

利益が出ていないのに追加の資金投入が必要な状態です。

ですが、追加で資金導入しても花形になってくれるか分からない為リスクも高いです。

 

投資対象としては、

企業のメイン事業がこの状況になっている場合は基本的には投資をすべきではありませんが、占有率が伸びてきていて花形へ移行しそうな状態であれば投資をしてもいいかも知れません。

 

花形はどんな状態?投資に向いている株は?

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花形は、市場全体が成長していて既存市場のシェアも他者に勝っている状態です。

 

市場の成長率が低下するまでシェアを維持できれば金のなる木になります。

シェアを他社に奪われてしまうと問題児や負け犬になってしまうので競争も激しいです。

 

企業としては

収益を出してくれますが、追加の資金投資も必要な状態です。

大きな市場で高いシェアを持っていると他社よりも多くの収益を出してくれるので再投資して他社に更に差をつけたい所です。

 

投資対象としては

企業のメイン事業がこの状況になっている場合は成長株に投資して値上がり益を狙うグロース株投資に向いています。

 

株価も上がりやすいので早めに買いたいですよね。

競争が激しいのでシェアが落ちてないかチェックもしてあげた方が良さそうです。

 

金のなる木はどんな状態?投資に向いている株は?

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金のなる木は、市場の成長が停滞していますが、既存市場のシェアを大きく持っている状態です。

 

競合が撤退(市場成長率が落ちて負け犬になった会社が撤退)していくのでその施設を安く買う事が出来ます。

また、花形時代にしっかり利益率を高めていれば多くの利益を出してくれます。

 

企業としては

追加の資金投入が少ない上利益を大きく出してくれるので余った利益を別の事業に再投資する事になります。

 

株主の配当金を増やして成長性は低いながらも株価を維持する企業もあります。

 

投資対象としては、

企業のメイン事業がこの状況になっている場合は企業の動きに合わせた投資方法を考えた方が良さそうです。

 

金のなる木からの安定した収益が予想されるので配当が多いのであれば長期で高配当投資をしても良さそうです。

 

金のなる木からの収益を別の事業に再投資する場合は、新規事業の状態を確認する必要があります。

 

最後に

今回は、PPM分析の4つの状態からどの様に投資をしたらいいのかを書いてみました。

 

複数の事業に手を出している企業も多いですし株価が割高かどうかという点や外部要因による株価の下落などもありますので実際こんな簡単に判断出来ませんが基本的な考え方という所で書いてみました。

 

お役に立てていたら幸いです。

 

おわり