伝統的ポートフォリオ!!株式60債券40[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、伝統的ポートフォリオについて話をします。

 

 

伝統的ポートフォリオについて

株式と債券の比率を60:40にして分散するというポートフォリオです。

主流な手堅い投資手法として広く知られています。

 

債券は株式に比べて暴落時に下がりにくいという性質を持つため安全性を高めるのに役立ちます。

 

しかし、反面リターンは株式の方が多くなるため長期で投資する方は下落時に売らないなら株式を持ってた方が良いという方もいます。

 

もちろん、その場合でも下落時のストレスを減らせるなどの効果はあります。

伝統的ポートフォリオ

株式と債券

基本的に株式と債券は逆相関の関係にあり片方が下がる局面では反対が上がるというようになっています。

株式と債券

というのも景気が良くドンドン株式が上がっていく状況では中央銀行金利を上げて景気を冷やすということを行うからです。

債券は金利と逆に動くため下落します。

逆に景気が悪い時は金利を下げて景気を刺激します。

債券は逆に上昇します。

 

この様に株式と債券は逆相関の関係になっている訳です。

 

債券や金利について詳しく知りたい方はこちら

近年の債券投資への逆風

ここ数年、コロナ禍の大量解雇による供給サイドの不足やロシア・ウクライナ戦争によるサプライチェーンの崩壊により世界は高いインフレ率に悩まされました。

 

その結果中央銀行は、インフレ率を下げる為に金利をどんどん上げていきます。

それに伴い債券価格は暴落。

 

インフレで上がる株式とのパフォーマンスの差が大きくなってしまいました。

 

また、先程株式と債券は逆相関になるので分散投資に良いといいましたが

実際には逆相関になる期間とならない期間があります。

なぜかというと金利が先行して動き景気が動くのは少し後になるからです。

 

相場の状態は4つあり

 

景気が良く金利が低い状態「金融相場」

景気が良く金利が高くなる「業績相場」

景気が悪く金利が高い状態「逆金融相場」

景気が悪く金利が低くなる「逆業績相場」

 

この内、株式と債券が逆相関になるのは「業績相場」「逆業績相場」

株式と債券が相関関係になるのは「金融相場」「逆金融相場」

この内最も債券が輝く期間は株が下がり金利が低い(債券が上がる)「逆業績相場」です。

 

本来、利下げが始まった2024年9月現在この「逆業績相場」になり景気低迷するリスクを恐れるべきですが

 

経済のソフトランディングという暴落を浅く済ませることができるのではないかという話も出てきているため

「株式でいいのでは?」

というスタンスを持っている投資家も少なくないです。

他の投資戦略

投資を経験したことない方向けに無リスク資産を多めに組み込む戦略であればカウチポテトポートフォリオです。

暴落時に安心感があります。

債券が多めで安全性の高い投資であればオールシーズンズポートフォリオがあります。

攻めた投資をしたいのであればコアサテライト戦略です。

資産の多くの部分は分散の効いたインデックスで安定運用し少数の資産で個別株などの攻めの投資を行います。

株式などの資産は経済や金利の状況によって買われやすいモノ買われにくいモノが変わってきます。

そういった状況を考慮した投資をしたいのであればこちらの記事がオススメです。

資産が十分に増えたあとは、出口戦略を考えた投資を考えるのも良いかもしれません。

初心者も安心!?カウチポテトポートフォリオについて[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、カウチポテトポートフォリオについて話をします。

 

 

カウチポテトポートフォリオについて

カウチポテトポートフォリオとは、アメリカのスラングカウチポテト(部屋でソファに寝転んでポテトを食べてればOK)という状態を目指すポートフォリオを指します。

 

その性質上リスク資産である株式は50%に抑えていて残り50%は現金や現金に近い短期国債といった無リスク資産にしておきます。

 

この無リスク資産のおかげで暴落しても安心してソファでポテトを食べられる訳です。

カウチポテトポートフォリオ

ちなみに株式については広く分散したインデックスファンドが安定しています。

NISAやiDeCoなどを使うと税金優遇を受けられるので更に良いと思います。

 

ここらへんの基本はこちらで解説しています。

カウチポテトの利点

カウチポテトポートフォリオの利点はなんといっても安心感です。

暴落時も現金が沢山ある状態なら安心です。

 

また、投資初心者の方はいきなり多くのお金を投資するのに戸惑う方もいると思います。

そういった方の第一歩としても良いと思います。

カウチポテトの利点

カウチポテトの欠点

カウチポテトポートフォリオの欠点は無リスク資産を組み込むことによるパフォーマンスの低下です。

 

リスクが少ない分リターンも落ちてしまうわけですね。

また、定期的に増えた資産を動かして50対50に調整する必要があります。

 

これは、S&P500やオールカントリーだけに投資する場合との大きな違いです。

カウチポテトの欠点

他の投資戦略

伝統的な投資手法である株式60債券40ポートフォリオを知りたい方はこちら

債券が多めで安全性の高い投資であればオールシーズンズポートフォリオがあります。

攻めた投資をしたいのであればコアサテライト戦略です。

資産の多くの部分は分散の効いたインデックスで安定運用し少数の資産で個別株などの攻めの投資を行います。

株式などの資産は経済や金利の状況によって買われやすいモノ買われにくいモノが変わってきます。

そういった状況を考慮した投資をしたいのであればこちらの記事がオススメです。

資産が十分に増えたあとは、出口戦略を考えた投資を考えるのも良いかもしれません。

3つの資本とのつきあい方「シンプルで合理的な人生設計」の概要[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、「シンプルで合理的な人生設計」という本について話をします。

 

 

3つの資本と8つのパターン

この著者は資本を「社会資本」「人的資本」「金融資本」の3つに分類しています。

 

ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」では、資産をお金が増えるモノ(株や不動産など)と定義していたので、その他にも「社会資本」や「人的資本」があるといっている訳ですね。 

 

それぞれの特徴は、

社会資本:人的ネットワークの事で絆や愛情、友情での繋がりや共同体への所属等

人的資本:稼ぐ能力の事でマネタイズできれば容姿や趣味も含まれます

金融資本:金融市場に投じている資金

 

となります。

この3つが幸せの土台になるとしています。

3つの資本

この3つの資本の獲得状況で8つの状態に分かれます。

 

①超充:社会資本、人的資本、金融資本全てを兼ね揃えた人です。(様々な制約によりほとんどいない)

②マダム:働いてないけどお金(金融資本)や友達(社会資本)は沢山いるというタイプです。

③ソロリッチ:高い収入(人的資本)で資産形成(金融資本)に成功したが親しい人がいないというタイプです。

リア充:仕事をがんばり(人的資本)友達関係(社会資本)も充実しているというタイプです。

⑤孤独な金持ち:仕事をせず親しい人もいないがお金だけは持っている(金融資本)タイプです。

⑥ソロ充:収入は多い(人的資本)が貯蓄も友達もいないというタイプです。

⑦プア充:貯蓄、収入が共に低いが親しい人が多い(社会資本)というタイプです。

⑧貧困:社会資本、人的資本、金融資本全てを持っていない人です。

資本による8つのパターン

資源制約

3つの資産があることは説明しましたが全てを揃えることは困難です。

というのも「お金」「時間」というリソースが有限だからです。

 

なのでこの2つの資源をどの様に配分するかが重要になります。

資源制約

また、忘れてはならないのが健康です。

この本では

 

毎日25分の散歩と

週150分の中強度もしくは

週75分の高強度の有酸素運動が必要。

 

そして、8時間の睡眠も重要だとしています。

健康へのリソース

他にも食事や歯磨きなどの必要な時間を除いたモノが自由に使える「時間」リソースになります。

資本とバイアス

次に資本と合理性を見てみます。

金融資本:金融資本は金融市場に資本を投じる為合理的な部分が大きいです。

 

人的資本:人的資本は労働市場を選ぶ際に金銭だけでなくやりがいや社会的評価なども考慮される為合理的でない部分もそれなりにあります。

 

社会資本:友人関係や恋人関係などは基本的に経済的合理性とは切り離されている為合理的な部分は少ないです。

 

これら合理的な部分も様々なバイアスによって合理的判断が出来なくなってしまうことがあります。

資本とバイアス

では、バイアス(偏り)を見つけて修正すればいいかというとそうはいきません。

バイアスの量が膨大だからです。

 

このブログでも以前にバイアスを調べてみたことがありましたが確かにたくさんありました。

この膨大なバイアスについては有限の資源を何に使うか事前に優先順位をつけて低いモノは無視をするか定型化して簡単に意思決定できるようにする。

そして、優先順位の高いモノのバイアスだけを処理しましょう。

金融資本と3つの軸

金融資本には3つの重要な軸があります。

 

コスパ:投下した費用に対するパフォーマンス

タイパ:投下した時間に対するパフォーマンス

リスパ:とったリスクに対するパフォーマンス

 

です。

本書ではこの3つを併せ持つ投資は幅広い銘柄に分散投資できるインデックス投資だとしています。

S&P500(米国分散)やオールカントリー(全世界分散)などへの積立ですね。

NISAなどの税制優遇も使うとなお良いです。

詳しくは上の記事をみてもらうと詳しく説明しています。

しかし実際は

個別株の方が儲かるとか

リスクリターン重視のリスクパリティ戦略なんてものもあります。

これに関しては

良い個別株がインデックス投資を上回る成績を出したり

リスクパリティ戦略で割の良い投資をするには

それなりの知識と分析が必要で時間がかかります。

 

それに対して積立設定をして放置でいいインデックス投資はタイパが圧倒的で

リターンは、市場平均

リスクは広く資産を分散させることで低下させています。

金融資本と3つの軸

ということで個人的にもインデックス投資は万人にオススメしやすい良い投資だと思っています。

人的資本のマネタイズ

この本では今後は自身の「好きなこと」「得意なこと」をマネタイズしてお金に変える能力が重要としています。

 

また、強力なライバルがいる場合は市場をずらしてサブジャンルにいくことも重要です。

 

音楽でいえば

音楽全体で1位をとったり

メインジャンルのポップスで1位を取るのは難しいので

グランジやテクノといった別ジャンルや

 

テクノの中のサブジャンルである

ハウスやトランス

といったように勝てる市場にずれていく訳です。

人的資本のマネタイズ

社会資本の影響

本書では、人との関係を深いものから浅いものまで様々あるとしています。

 

貨幣空間(1500人程度)

お金で繋がっている関係です。

コンビニ店員や会ったこともない工場労働者なども含まれます。

 

政治空間(150人程度)

顔と名前が一致するがひととなりは理解していない程度の関係です。

人間が認知できる上限の数はこの150人ともいわれています。

 

友情空間(50人程度)

顔と名前だけでなく性格(キャラクター性)まで認知している関係です。

また、この中の15人程は「シンパシーグループ」という困った時に助けてくれたり感情を分かち合う関係だとしています。

 

愛情空間(5人程度)

お互いに助け合い、支え合う関係です。

役割分担ができチームを作るのに適した人数としています。

 

中核(1.5人程度)

最も親しい関係です。

恋人や夫婦のような関係です。

 

男性は1人、女性は恋人以外に1人親友のような関係をもつとしています。

平均して1.5人ということになります。

社会資本の影響

この友人関係で最も重要なのは、愛情空間の5人です。

この5人はお互いに影響を与え合い似てくるとしています。

 

なのでこの5人を素晴らしい人達にすると自身にも良い影響があり良くない人達だと良くない影響を受けてしまうとしています。

リスクが少ない方がいい?リスクパリティ戦略とオールシーズンズポートフォリオ[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、リスクパリティ戦略とオールシーズンズポートフォリオについて話をします。

 

 

リスクパリティ戦略について

リスクパリティ戦略は著名投資家のレイ・ダリオが考えた投資戦略です。

 

この戦略の狙いは、高リスク高リターン商品よりも低リスク低リターン商品の方がリスクに対するリターンの割合が良いことを利用します。

 

また、低リスク低リターン商品にレバレッジをかけてリスクを増やしていくことでリスクを高リスク商品と同じくらいにしながらより高いリターンを得られるというレバレッジ戦略もあります。

リスクパリティ戦略の狙い

リスクパリティ自体は、アセット毎のリスクを同じくらいにすることを目指します。

株式のリスクが債券に対して3倍リスクがあるのであれば

株式25%債券75%

という風に債券を3倍にすることでリスクを同じにします。

 

実際は株式と債券以外の商品も組み入れます。

こうすることでリスクの低いポートフォリオができます。

リスク均等ポートフォリオ

経済の四季

レイ・ダリオは経済には四季がありそれぞれの季節に有利な商品があるとしています。

 

経済が成長していて低インフレ状態の時に有利な株式

経済が成長していて高インフレ状態の時に有利なゴールドやコモディティ

経済が停滞していて高インフレ状態の時に有利な物価連動国債

経済が停滞していて低インフレ状態の時に有利な長期国債

 

こんな感じになっていて次にどの季節が来るか分からないのでどれがきても良いようなポートフォリオを作るのが重要だとしています。

経済の四季

債券の特徴についてはこちら

物価連動国債についてわからない方はこちら

オールシーズンズポートフォリオ

後にレイ・ダリオは誰でも作れるどの季節がきても大丈夫なポートフォリオ「オールシーズンズポートフォリオ」を発表します。

 

十分に分散された米国株:30%

20年以上国債:40%

7〜10年国債:15%

ゴールド:7.5%

コモディティ:7.5%

オールシーズンズポートフォリオ

こんな感じです。

米国株についてはs&p500などの分散されたインデックス投資が良いと思います。

 

ただ、これだと物価連動国債が入っていません。

おそらく万人が使えるように特殊な債券は除いたと思われます。

近年の不調について

一時期人気を博していたリスクパリティ戦略ですが、近年(2024年)は芳しくありません。

というのも

このポートフォリオは、リスクを低くするために債券が多くなっています。

 

しかし、大幅なインフレの抑制の為に金利をドンドン上げていった結果

債券価格が大きく下落してしまいました。

 

債券価格は債券の金利と逆に動くからです。

長期金利は一時5%を超えて16年ぶりの高さになりました。

裏を返せば債券価格が16年ぶりの安さになった訳です。

反面高いインフレ時に利益を上げるゴールドやコモディティへの投資は低めだった為パフォーマンスが低くなりました。

 

個人的には債券の値動きが少なかったので金利リスクを軽視していたのでは?

と思います。(今回はあまりにもインフレがしつこかったのでしょうが無い部分もありますが)

 

実際、景気と金利でみる景気サイクルもあるので他の考え方も色々みて考えるのもいいと思います。

この景気サイクルが気になる方はこちら

他の投資戦略

伝統的な投資手法である株式60債券40ポートフォリオを知りたい方はこちら

投資を経験したことない方向けに無リスク資産を多めに組み込む戦略であればカウチポテトポートフォリオです。

暴落時に安心感があります。

攻めた投資をしたいのであればコアサテライト戦略です。

資産の多くの部分は分散の効いたインデックスで安定運用し少数の資産で個別株などの攻めの投資を行います。

株式などの資産は経済や金利の状況によって買われやすいモノ買われにくいモノが変わってきます。

そういった状況を考慮した投資をしたいのであればこちらの記事がオススメです。

資産が十分に増えたあとは、出口戦略を考えた投資を考えるのも良いかもしれません。

競争社会とグローバル化について[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、競争社会とグローバル化について話をします。

 

 

競争社会について

競争社会は、競争を促進させることによりサービスの向上や値段の引き下げなどを狙っています。

 

競争に勝った者が良い会社への入社や出世がしやすくなります。

また、競争社会では時間やお金といったリソースを競争に費やすことで優位になります。

 

受験で勉強時間を増やしたりお金をかけていい塾に入ることで優位にたてると考えれば分かりやすいと思います。

 

社会に出ても労働時間外に資格の勉強やどうすれば効率化できるかなどを考えたりいい道具を買うことによる労働の質の向上で評価されやすくなります。

 

しかし、問題点として競争が激化するとより多くのリソースを捧げなくては勝てなくなるのでワークライフバランス(仕事と生活のバランス)がおかしくなることがあります。

競争社会

リソースの奪い合い

人間は、仕事や受験での競争だけでなく家庭や地域関係、趣味や健康など様々なことにリソースを使います。

 

そして、リソースには限りがあることからどこにどれだけのリソースを使うのか考えなくてはなりません。

 

仕事ばかりにリソースを割かれて家庭を犠牲にしてしまうと子供に対してリソースを使えなくなってしまいます。

 

昔のように専業主婦に子育てや家事を任せられるなら時間のリソースに関しては問題ありませんが、今は夫婦共働きなのでお互いに気を使う必要があります。

 

また、健康も崩れると多くの時間やお金を必要としますので普段から少しでも気をつけたい部分です。

リソースの奪い合い

グローバル化

コンテナを使い多くの物を格安で海上輸送できるようになると労働力の安い途上国に工場を建てて商品を作るようになります。

 

こうしたことにより途上国の労働者でもできる仕事は国際競争が激しくなり値下げ競争が始まることになります。

 

ここで大変になるのが先進国の労働者でした。

経営者は、投資家から利益の最大化を求められます。

 

値下げ競争で勝つ為に給料の低い労働者が必要になるため

途上国の安い労働者を使うか

先進国の労働者を安く使うことになります。

グローバル化

労働者は競争社会なので時間やお金といったリソースを仕事に注ぎ込むことで優位に競争しようとします。

しかし、同時にグローバル化により苦労しても高い賃金が得られない状態でもある訳です。


この状態で利益を得るのは経営陣や投資家です。

日本の場合は、内部留保として蓄えられることもあります。

 

R>Gの法則といった

データを用いて

資本収益率(投資家の収益)の方が経済成長率(労働収益)よりも大きくなる

ということを示した例があるように労働者に対する分配率はあまり多くありません。

R>Gの法則

高インフレへのリスクヘッジ!?物価連動国債について[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、物価連動国債について話をします。

 

 

債券について

まずは、通常の債券から解説します。

債券というのは国や会社の借金になります。

お金を借りて借りた期間利息を払う、そして期限が来た時にお金を返します。

 

次に債券の価格と利率の関係を見てみます。

基本的に支払われる利息(クーポン)は固定されています。

それに対して債券価格が上下することで利率が変動します。

 

クーポンが100(固定)

債券価格が1万の時は1%

価格が2万になると0.5%

 

といった感じです。

債券について詳しく知りたい方はこちら

物価連動国債

物価連動国債は、最後に返すことになる元本と定期的に払うクーポンがインフレに合わせて上下する債券です。

 

インフレが1%なら債券の返済元本も1%上昇し

元本に対する利率が固定されているのでクーポン側も1%増えます。

物価連動国債

もちろん、物価連動国債にも市場で取引される取引価格がありその価格に対する利率も存在します。

物価連動国債における価格と金利

また、市場で取引する時はインフレを除いた「実質価格」で表され

実際の売買時にインフレ分を加えて決済されます。

物価連動国債の取引価格

基本的に債券は新規に発行される国債の利率が高くなると高い方に乗り換えた方が得なため既存の債券が売られて価格が下がり金利が上がります。

新規国債の方は買われるので価格が上がり金利が下がります。

 

逆に新規国債の利率が低くなると既存の債券が割安になるため買われて価格が上昇し金利が下がります。

新規国債の方は敬遠されるので価格が低下し金利が上がります。

 

これは物価連動国債にも影響があります。

新発債と既発債

物価連動国債の優位点

物価連動国債は、インフレ時に元本とクーポンが上昇します。

また、金利が低いと価格が高くなります。

この時期が最も有利になります。

 

景気サイクルでいうなら金融相場になります。

 

逆に金利が高くインフレが低くなる時は元本と取引価格両方が下がるため不利な期間です。

 

景気サイクルでいうと逆金融相場になります。

物価連動国債に対するインフレと金利

景気サイクルについて知りたい方はこちら

次は通常の債権に対する優位点について見ていきます。

金利については、両方の債券が下がる時に一緒に下り上がる時に一緒に上がるため重要なのはインフレ率になります。

 

しかし、このインフレ率は本来相場に織り込まれた上でバランスが取れるように価格が決定しています。

 

ポイントになるのは、この織り込まれたインフレ率から乖離する場合になります。

インフレ率が予想よりも大きい場合

通常債券よりも物価連動国債の方が優位性があります。

 

反対にインフレ率が予想よりも小さい場合

物価連動国債よりも通常債券の方が優位性があります。

物価連動国債が有利な局面

 

円キャリートレードの崩壊と日本株の暴落について[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、7月31日に行われた日銀利上げから始まった円高と日経急落について話をします。

 

 

円キャリー取引

まずは、日銀の利上げの前に起こっていた現象をみていきます。

米国を含めた世界は高インフレの対策として金利を高くしていました。

 

しかし、日本の場合はマイナス金利をゼロ金利にした程度で高い金利にすることはできていませんでした。

 

こうなると金利の低い国よりも高い国で貸した方が増えやすくなる為、円から外貨への変換が増えました。

また、金利が低いということはお金を借りる時の利子も低くなります。

なので、日本円を低金利で借りて外貨に変換して高金利で貸すという円キャリー取引やお金を借りて投資をする信用取引が増えていたといわれています。

 

また、FXではスワップポイントというものがあります。

ドル円でいえば金利の高いドルを買い金利の低い円を売る場合

その金利差分を受け取ることができます。

 

逆に円を買いドルを売る場合

その金利差分を支払うことになります。

 

これにより仮に円が安くてコレから円高になるとしても

金利差分以上に円高に動いてくれない場合ドル買いが儲かり円買いは損することになります。

これに加えて円安は国策というようなイメージもありかなり行き過ぎた円安になっていました。

 

金利についてはこちら

通貨の価値についてはこちら

通貨安と国民生活

先程は行き過ぎた円安になっていたという話をしました。

そして、その円安により輸入品の値段が上がり国民の実質賃金(給料からインフレ分を引いたもの)が過去最長で低下し続けていました。

 

給料の上昇もありましたがインフレに追いつけるほどの賃上げにはなりませんでした。

 

政府としては賃上げ要求をしながら財務相による為替介入を行っていましたが決定打には欠けていました。

 

結果として経団連や政治家などから利上げを促すような発言が出てくるようになります。

他にも金利が上がると得をする金融機関なども利上げに積極的だったといわれています。

日銀利上げと円キャリー崩壊

日銀の利上げ前は利上げは今回はないという意見が日本では主流でした。

そんな中、利上げが発表されました。

 

当日相場はアメリカの半導体の輸出規制を日本からのものは除外するという様な発表もあり株は堅調でした。

 

その後の記者会見で日銀は追加利上げを示唆する発言をしました。

その夜アメリカの経済指標が悪化して景気後退懸念が出ると景気を上向かせる為には利下げが来るだろうということで金利が低下しドルも低下しました。

 

また、中東での要人殺害などもあり相場は混乱します。

これらが重なり大幅な円高が起きたと思われます。円キャリーバブルの崩壊

そして、大幅な円安は円キャリー取引で借金していたトレーダーに大きな赤字を与え強制決済によりさらなる売りを作ります。

更に円安は日本の輸出企業の業績にも大きな影響を与え株の暴落にも繋がります。

こちらでも信用取引をしていた人は強制決済が起きてさらに売り圧力になります。

 

こうなると借金による損失を別の資産の売却によって埋め合わせる必要が出てきます。

結果として何の関係も無いゴールドなどにも売りが飛び火してパニック相場になってしまいました。