自由貿易と保護貿易の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、貿易について話をします。

 

 

自由貿易

他国間の物やサービスの取引に対する政府の介入を制限して自由に貿易を行えるようにしようという考え方です。

貿易を行う事で競争が激しくなり成長を促すことになります。

また、効率的に生産できる国と貿易する事でより安く物が手に入るようになります。
自由貿易

自由貿易の成り立ち

イギリスにおいて「重商主義」という

輸入を減らして輸出を増やし金を集めよう

といった考えをしていました。

 

それに対して「アダム・スミス」が国際貿易における自由放任主義を主張しました。

また「リカード」により自由貿易の利点が説明されたことでイギリス主導で自由貿易が始まります。

自由貿易の成り立ち

保護貿易

輸入規制や関税引き上げなどで自国の産業保護や成長を目指す考え方です。
保護貿易

自由貿易に対するリストの主張

イギリス主導で自由貿易が広まっていく中、ドイツでは工業化が遅れていました。

このまま自由貿易を始めてもドイツの市場が安価なイギリス製品に埋め尽くされ自国産業が育たない恐れがありました。

 

そんな中、ドイツの経済学者のリストが後進工業国が自国産業を育てるには保護貿易が必要だと主張しました。
自由貿易に対するリストの主張

世界恐慌ブロック経済

ウォール街の株価暴落から始まった世界恐慌から各国が自国産業保護の観点から貿易に高関税をかけたり数量規制をかけたりしました。

 

これが後に自国と植民地間での貿易をしていくブロック経済になっていき世界が分断されていきます。
世界恐慌~ブロック経済

戦後~WTO

保護主義第二次世界大戦の一因だとされて戦後は自由貿易を進めていくことになります。

そんな中、貿易ルールの整備や低関税化を進める「GATT」が出来ました。

 

しかし、米国の貿易赤字拡大や途上国との格差拡大等で保護主義的な政策がとられることもありました。

 

後に「WTO」体制になり自由貿易がより促進されるようになります。
戦後~WTO

IT革命と自由貿易

1995年以降インターネットが商業化してIT革命が起きました。

アメリカが中心に起こったこのIT革命は自由貿易が推進されていたことで瞬く間に世界に広がっていきました。

 

しかし、「GAFAM」などの大手IT企業はアメリカから生まれており

他の国はアメリカのシステムを使い自国のIT企業を大きく育てる事が出来ていません。
IT革命と自由貿易

IT革命と保護貿易

アメリカのIT革命に対して保護貿易的な行動をとった国もあります。

 

しかし、最先端のシステムが使えない事により生産性が周りの国よりも低下してしまうという問題が発生しました。

 

そんな中、中国においては情報に強い規制をかけてアメリカ企業の進出を難しくし国内にはITの推進をして自国のIT産業を育てました。
IT革命と保護貿易

貿易と補助金

自国企業へ補助金を出すと優位な条件で貿易することが出来ます。

 

しかし、自由貿易による効率化が阻害される恐れがある為WTOではルールを定め規制がかけられています。

 

ちなみに補助金は国が負担している為、企業の競争が優位になる半面国の負担は増える事になります。
貿易と補助金

ダンピング

自国で販売する価格よりも安価に海外で販売する行為です。

場合によっては減価以下の安価で販売する行為を指してダンピングという事もあります。

 

ダンピングは「不公正な取引方法」として独占禁止法で禁止されています。

いくつか種類があり

 

国内の売れ残りを海外に安く売る「散発的ダンピング

安価で競合を排除し市場を支配した後、値上げする「略奪的ダンピング

一貫して国内価格よりも安く輸出する「継続的ダンピング

通貨安による安売りの「為替ダンピング

低賃金労働による「ソーシャルダンピング」

 

などがあります。
ダンピング

何で低金利なのに借金が増えない?金利とインフレと信用創造の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、金利とインフレと景気について話をします。

 

 

金利と景気

まずは、金利と景気の関係性について書きます。

一般的に金利というのは

利率が下がるとお金を借りやすくなって景気にいい影響があるといわれています。

反対に

利率が上がるとお金を借りにくくなって景気に悪い影響があるといわれています。
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より詳しく知りたい方はこちら

名目金利と実質金利

次に名目金利と実質金利についてです。

 

名目金利は借金をする際に提示される金利です。

それに対して実質金利名目金利からインフレ分を除外したものになります。

 

ここでは、金利の状態を見る際にインフレ率が非常に重要な役割を持つ事が分かってもらえれば十分です。

名目金利と実質金利

インフレと景気

次にインフレと景気について書きます。

 

インフレは

①物価が上がる

②会社の収益が上がりやすくなる

③給料が上がる

④物価が上がるので安い内に買いたくなる

 

という流れで景気が回りやすくなります。

 

逆にデフレは

①物価が下がる

②会社の収益が下がりやすくなる

③給料が下がる(雇用が減り間接的に支払う給料が下がる場合も)

④物価が下がるので安くなってから買いたくなる

 

という流れで景気が回りにくくなります。

インフレと景気

より詳しく知りたい方はこちら

金利とインフレと信用創造

中央銀行金利を上下させる事で景気をコントロールします。

 

その際に

金利がインフレ率を下回ると信用創造(借金)が進み経済が周りやすくなるといわれています。

 

例(値段100万、金利3%、インフレ5%)

お金を1年貯めて購入する場合:105万円(5万円分インフレ)

借金して1年後に返す場合:103万円(3万円分金利)

 

1年間お金を貯めて買うよりも借金して金利を払ったとしても今すぐ買った方がお得な訳ですね。

 

逆に金利がインフレ率を上回っていると借金をするよりも1年後に買った方がお得になります。
金利とインフレと信用創造

信用創造についてはこちら

デフレと信用創造

先程は

インフレ率>金利

だと信用創造が進みやすいという話をしました。

 

しかし、日本の場合長い間デフレというインフレ率がマイナスの状態でした。

金利はマイナスになるとお金を貸す側が損をしてしまうので中央銀行の様に通貨の発行が出来る機関以外は基本的に貸してくれません。

 

つまりインフレ率<金利

という信用創造が進まない状態になっているにも関わらず限界まで金利を下げても景気を刺激するには足らないといった状況にあった訳です。

デフレと金利

この様にデフレの状態だと金利操作による経済コントロールが機能不全になることがあります。

 

信用創造のサイクルは景気サイクルと密接に関わっているといわれているのでここが機能不全になると景気を上向かせるのも大変になります。

 

信用サイクルについてはこちら

需要曲線と供給曲線と制約の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、需要曲線と供給曲線と制約について話をします。

最後にインフレとデフレと絡めた話もあります。

 

 

需要曲線と供給曲線

モノを買う側(需要)は

値段が安くなると買いたい人が増えて

値段が高くなると買いたい人が減ります。

 

逆にモノを売る側(供給)は

値段が安くなると作りたい人が減って

値段が高くなると作りたい人が増えます。

 

これを曲線で示したモノを「需要曲線」と「供給曲線」といいます。

 

そして、この2つが交差した部分を「均衡点」といいます。

値段と供給量はこの均衡点に向かっていくとされています。
需要曲線と供給曲線

需要と均衡点(需要曲線シフト)

上では「均衡点」に向かって動くと言いましたが

曲線がずれる事により「均衡点」が移動する事もあります。
需要と均衡点(需要曲線シフト)

需要曲線の場合影響があるのは
①所得(増えると右に減ると左に動く)

所得税(増えると左に減ると右に動く)

③商品の流行(流行ると右に廃れると左に動く)

④代わりになる製品(値段が上がると右に下がると左に動く)

⑤補完財(値段が上がると左に下がると右に動く)

 

※補完財はパンに対するジャムの様に相互に補完し合って効用を得られるものです。

 

需要曲線が右に移動すると「均衡点」が右上にずれて値段が高くなり販売量も増えます。

 

逆に左に移動すると「均衡点」が左下にずれて値段が低くなり販売量が減ります。

供給と均衡点(供給曲線シフト)

次は供給側の移動を見てみます。供給と均衡点(供給曲線シフト)

供給曲線の場合影響があるのは
①技術革新(右に動く)

②原材料(増えると左に減ると右に動く)

法人税(増えると左に減ると右に動く)

④生産設備(増えると右に減ると左に動く)

 

供給曲線が右に移動すると「均衡点」が右下にずれて値段が安くなり販売量が増えます。

 

逆に左に移動すると「均衡点」が左上にずれて値段が高くなり販売量が減ります。

間接税と均衡点(供給曲線シフト)

消費税等の間接税が上がると商品価格に上乗せする事になります。

間接税と均衡点(供給曲線シフト)
供給曲線が上に移動すると「均衡点」が左上にずれて値段が高くなり販売量が減ります。

供給制約

基本的には「均衡点」が右に移動すると供給量が増えます。

しかし、人材不足や物流の停滞などで供給が増えなくなる事があります。
供給制約

需要限界とシェアの奪い合い

基本的には「均衡点」が右にいどうすると購入量が増えます。

しかし、十分に商品が行きわたっている場合、購入量が増えない可能性があります。

 

食べ物で例えると値段を下げても既におなか一杯食べているならそれ以上の購入は不要になる訳です。

需要限界

場合によっては他の代替品からシェアを奪うことはできます。

パンが値下げすることでご飯から顧客を奪うというイメージです。

シェアの奪い合い

しかし、食べる量が増えずに値下げを行うという事は食品業界全体の売り上げが下がる事になります。

 

売り上げが下がると企業の利益が圧迫され支払える給料が減ります。

これは、雇用減少や低賃金労働が生まれる原因になります。

 

また、日本では今後、人口減少により需要が減っていく事が予想されますので安い物を多く売るという商売が難しくなる事が予想されます。
人口減少

インフレ&デフレと企業競争

先程は、薄利多売は業界の売り上げを縮小させるといいましたが

「価格競争」を否定している訳ではありません。

 

競争がより良いサービスや商品を生む力になるのもその通りだと思います。

しかし、一般的な「インフレ国家」における価格競争と「デフレ国家」における価格競争は意味が異なると思っています。

 

インフレの場合、物価が上がるのが当たり前です。

周りが2%インフレしている中でいかに値段を上げない様にするかが求められます。

この場合「市場規模の拡大」と「価格競争」が両立できます。

 

しかし、デフレの場合、物価が下がります。

周りが1%デフレしている中で更に2%、3%の値下げが求められます。

この場合「市場規模の拡大」が困難になります。(値下げ分販売量が増え続けるなら可能かも?)
インフレ&デフレと企業競争

デフレの場合、企業の利益が下がり支払う給料が下がります。

 

すると需要曲線が左に移動して価格、販売量の両方が下がり更に企業の利益を減らします。

需要曲線

そして更に需要曲線が左に移動してといったループになってしまいます。

 

ケインズは、この様な不況の時は足りない需要を政府の財政政策によって埋めることで正常化しようとしていました。
インフレ&デフレ

投資で使えるかも?メンタルコントロール系のバイアスと心理効果29選!![画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、投資関係のバイアスと心理効果について話をします。

 

※ここで説明するバイアスや心理効果はそういった傾向があるというだけで100%そうであるというモノではありません。

 

ここで紹介しているものは下の記事の内容を分類分けしたものになります。

気になる人はこちらもどうぞ

労働系はこちら

人間関係はこちら

 

行動系

正常性バイアス

問題が発生した時に

「これは大丈夫」と思い込んでしまうバイアスです。
正常性バイアス

後知恵バイアス

終わった後に「やっぱりそうだ」と思うバイアスです。

機会損失を感じ積極的にリスクを取りたくなります。
後知恵バイアス

リスキーシフト

集団内で意思決定をする場合、リスクが高い選択をしやすくなるというバイアスです。

 

SNSなどで皆がやっている投資の場合、自分も強気になってリスクをとってしまう可能性があります。

リスキーシフト

バンドワゴン効果

大勢の人が買っているものは良い物だと思い込んでしまうバイアスです。
バンドワゴン効果

スノッブ効果

大勢の人が買っているものは嫌だと思い込んでしまうバイアスです。
スノッブ効果

ヴェブレン効果

良い物を買って見せびらかしたいと思うバイアスです。

ヴェブレン効果

プロスペクト理論

「利益を手に入れる」よりも「損失を回避する」方を選んでしまうバイアスです。

 

仮に成功率50%

利益100万

損失20万

であっても損失20万を嫌って投資が出来ません。

 

しかし、本来であれば確率が収束するまで回数を繰り返せば利益がでます。

プロスペクト理論

行動非行動の法則

行動したことによる後悔よりも行動しないことによる後悔の方が後悔の度合いが大きいという法則です。

 

機会損失による後悔が心に強く残る訳ですね。

結果として積極的にリスクを取りたくなります。

行動非行動の法則

自己奉仕バイアス

成功は自分の成果、失敗は他人や環境のせい

にしてしまうバイアスです。

 

情報の提供元などに責任を押し付けたくなります。
自己奉仕バイアス

ゼロリスク・バイアス

小さなリスクを無くすことに高い意識を持っている事で全体の重要なリスクが見えなくなるバイアスです。

 

短期的なリスク排除を優先して長期的に良くない事をしてしまう場合があります。

ゼロリスク・バイアス

イノベーション推進バイアス

新技術や仕組みを皆が使うべきと思ってしまうバイアスです。

新しい物には、欠陥や不備がでやすいのですが、それを過小評価しやすくもなります。

イノベーション推進バイアス

アンカリング効果

最初に情報や数字を与える事で相手の判断に影響を与える効果です。

 

以前に安い値段で買い利益が出ている株がある場合

これから更に高くなると分かっていても追加購入しにくくなります。
アンカリング効果

コンコルド効果

損失が予想されるのにこれまでの損失が無駄になるのを恐れて止められなくなる効果です。

損切が出来ずに損失が拡大してしまいます。
コンコルド効果

アンダードッグ効果

負けている方に感情移入して応援したくなる効果です。

調子のいい株よりも悪い株に逆張りで入りたくなります。

アンダードッグ効果

現在思考バイアス

将来的に手に入る大きな利益よりも目先の小さい利益を優先させてしまうバイアスです。

現在思考バイアス

ゲインロス効果

心理状態がプラスの時ととマイナスの時の変化量が大きい程、人の心に与える影響が大きくなるという効果です。

 

大きい損失から大きい利益になった時に嬉しくなって気が大きくなってしまいがちです。

ゲインロス効果

認知的不協和(矛盾正当化)

人の思想や行動を別の理論で正当化してしまうバイアスです。

 

短期投資をしていたはずなのに損失を確定したくない事から長期目線で正当化してしまう事があります。

認知的不協和(矛盾正当化)

シュガーランプ効果

相手に甘い言葉をかけることで警戒心を解除させたり好感度を上げやすくなるという効果です。

 

投資詐欺でよく使われます。

シュガーランプ効果

データ系

確証バイアス

自身が立てた仮説に対して情報を集めようとすると

否定的な意見よりも肯定的な意見に着目しやすくなるバイアスです。
確証バイアス

権威バイアス

人や組織が持つ権威性によって情報を信じやすくなってしまうバイアスです。
権威バイアス

一貫性バイアス

他者の過去の言動から現在や未来も変わらないだろうと考えてしまうバイアスです。

投資の世界では状況に合わせて考えを変えていく必要がある場合もあります。

一貫性バイアス

保守性バイアス

新しい何かを取り入れる際に考え方や行動を変える事に躊躇してしまうバイアスです。

保守性バイアス

バックファイア効果

自身の考えや意見に反する情報が出されたとき反対意見を聞き入れずに自身の考えに固執してしまう効果です。

バックファイア効果

ネガティビティ効果

ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意が向き印象に残り易いという効果です。

ネガティビティ効果

スリーパー効果

信頼性の低い情報が時間経過と共に信頼できると思ってしまう効果です。

スリーパー効果

カラーバス効果

ある事を意識する事で無意識に関連情報が手元にたくさん集まる様になる効果です。

カラーバス効果

希少性バイアス

なかなか手に入らない希少な物や情報が魅力的に見えるバイアスです。
希少性バイアス

エコーチェンバー現象

同じ様な属性、価値観を持つ人とのコミュニティーでやりとりをすることで特定の情報や思想だけが正しいと思い込んでしまう現象です。

エコーチェンバー現象

真理の錯誤効果

同じ情報が何度ももたらされる事によってその情報が真実であると認識されていくバイアスです。

真理の錯誤効果

恋愛で使えるかも?人間関係のバイアスと心理効果20選!![画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、人間関係のバイアスと心理効果について話をします。

 

※ここで説明するバイアスや心理効果はそういった傾向があるというだけで100%そうであるというモノではありません。

 

ここで紹介しているものは下の記事の内容を分類分けしたものになります。

気になる人はこちらもどうぞ

労働系はこちら

投資系はこちら

 

 

行動系

単純接触効果

何度も繰り返し会う事で好感度や評価が変わる効果です。

単純接触効果

近接性バイアス

日常的な距離や接触時間が長い方がその相手を優遇したり行為を持ってもらい易いというバイアスです。

近接性バイアス

ベンジャミン・フランクリン効果

ネガティブな感情を持っている相手からお願いをされると相手への感情がポジティブになる傾向があるという効果です。

ベンジャミン・フランクリン効果

ボッサードの法則

物理的距離が心理的距離に影響を与えるという効果です。

ボッサードの法則

返報性の原理

相手が自分に何かをしてくれた時に自分も相手に何かしてあげたいと思う原理。

返報性の原理

ランチョンテクニック

おいしい食事をしている時に話すと好印象を与えやすくなるというテクニックです。

ランチョンテクニック

ブレミッシュ効果(両面提示の法則)

ネガティブな部分があった方が完璧よりも支持を得やすいという効果です。

ブレミッシュ効果

シュガーランプ効果

相手に甘い言葉をかけることで警戒心を解除させたり好感度を上げやすくなるという効果です。

シュガーランプ効果

ホモフィリー

同じ様な属性、価値観を持つ人と繋がろうとする効果です。

ホモフィリー

カリギュラ効果

禁止されると逆に興味を惹かれてしまう効果です。

カリギュラ効果

場所系

吊り橋効果

吊り橋を渡るときなどのドキドキを恋と勘違いしてしまうバイアスです。
吊り橋効果

暗闇効果

暗い所だと不安感や秘匿性、一緒にいる人との一体感を感じやすくなるという効果です。

暗闇効果

イメージ系

初頭効果

最初に与えられた情報が印象に残りやすく後の評価に影響を与える効果です。

初頭効果

ハロー効果

人、モノ、組織などを評価する時に目立つ特徴にイメージを引きずられてしまうバイアスです。
ハロー効果

代表性ヒューリスティック

対象の特徴から類似性を見つけてイメージを作り出すバイアスです。

代表性ヒューリスティック

メラビアンの法則

聞き手は言葉よりも言葉以外から受ける影響力の方が大きいという効果です。

メラビアンの法則

思い出系

ピーク・エンドの法則

ある出来事の印象は「ピーク(最高な場面)」「エンド(最後の場面)」で決められるという法則です。
ピーク・エンドの法則

系列位置効果

一連の情報の最初と最後は記憶されやすいが、中央部分は記憶されにくいという効果です。

系列位置効果

意思決定系

感情バイアス

感情によって意思決定や判断に影響を与えてしまうバイアスです。

感情バイアス

新近効果

最後や直前に与えられた情報により評価がゆがめられる効果です。

新近効果

フレーミング効果

同じ情報でも提示方法や文脈が異なる事によって意思決定が変わる効果です。

フレーミング効果

カチッサー効果

要求を出すときに理由を付けると承認されやすくなるという効果です。

カチッサー効果

仕事で発生してるかも?労働系のバイアスと心理効果48選!![画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、労働系のバイアスと心理効果について話をします。

 

※ここで説明するバイアスや心理効果はそういった傾向があるというだけで100%そうであるというモノではありません。

 

ここで紹介しているものは下の記事の内容を分類分けしたものになります。

気になる人はこちらもどうぞ

人間関係はこちら

投資系はこちら

 

 

商品、販売系

希少性バイアス

なかなか手に入らない希少な物や情報が魅力的に見えるバイアスです。
希少性バイアス

センターステージ効果

商品が複数ある場合、中央のモノを選びやすいという効果です。

センターステージ効果

おとり効果

売りたい商品の他にも劣った商品を混ぜておくことで迷っている人に意思決定させようとするバイアスです。

おとり効果

デフォルト効果

意思決定の際に最初に設定された初期値(デフォルト)に影響される傾向があるという効果。

現状からの変化を避けて「初期値」を受け入れる傾向がある。

デフォルト効果

バンドワゴン効果

大勢の人が使っているものは良い物だと思い込んでしまうバイアスです。
バンドワゴン効果

スノッブ効果

大勢の人が使っているものは嫌だと思い込んでしまうバイアスです。
スノッブ効果

ヴェブレン効果

良い物を買って見せびらかしたいと思うバイアスです。

ヴェブレン効果

ディドロ効果

理想的なモノを手に入れた時に周りも価値の高いモノにしたくなる効果です。

ディドロ効果

ブレミッシュ効果(両面提示の法則)

ネガティブな効果があった方が完璧な状態よりも支持を得やすいという効果です。

ブレミッシュ効果

端数効果

キリのいい数字よりも端数の方が信頼性が高くなるという効果です。

端数効果

選択のパラドックス

選択肢が多いほど不満を感じやすくなるというバイアスです。

選択のパラドックス

経営、管理系

成果バイアス

過程を軽視して出来事の結果を強く評価してしまうバイアスです。

成果バイアス

イノベーション推進バイアス

新技術や仕組みを皆が使うべきと思ってしまうバイアスです。

新しい物には、欠陥や不備がでやすいのですが、それを過小評価しやすくもなります。

イノベーション推進バイアス

保守性バイアス

新しい何かを取り入れる際に考え方や行動を変える事に躊躇してしまうバイアスです。

保守性バイアス

ダブルバインド(二重拘束)

2つ以上の矛盾する命令を受ける事により精神に強いストレスや束縛を抱える効果です。

ダブルバインド(二重拘束)

ピグマリオン効果

人は他者から期待されていることが分かると期待に近い成果を出す傾向にあるという効果です。
ピグマリオン効果

ゴーレム効果

人は他者からの期待が低いと成績も低下してしまう傾向にあるという効果です。

ゴーレム効果

エンハンシング効果

報酬やご褒美、賞賛の言葉などを与える事によりモチベーションがアップするという効果です。

エンハンシング効果

アンダーマイニング効果

自発的に行っていた行動に対して報酬やご褒美を用意する事で逆にモチベーションが低下してしまう効果です。

アンダーマイニング効果

クレスピ効果

報酬量が急激に変化する事により行動も変化するという効果です。

クレスピ効果

心理的安全性

他人を気にせず自分らしく行動できる状態、環境の事です。

お互いの信頼性が高い組織では人間関係や不当な足の引っ張り合いを気にする必要が無いので高い生産性になるといわれています。

心理的安全性

リンゲルマン効果(社会的手抜き)

集団作業では集団が大きくなっていくと個人の生産性が低下しやすいという効果です。

リンゲルマン効果(社会的手抜き)

企画、セールス系

権威バイアス

人や組織が持つ権威性によって情報を信じやすくなってしまうバイアスです。
権威バイアス

初頭効果

最初に与えられた情報が印象に残りやすく後の評価に影響を与える効果です。

初頭効果

ハロー効果

人、モノ、組織などを評価する時に目立つ特徴にイメージを引きずられてしまうバイアスです。
ハロー効果

アンカリング効果

最初に情報や数字を与える事で相手の判断に影響を与える効果です。
アンカリング効果

感情バイアス

感情によって意思決定や判断に影響を与えてしまうバイアスです。

感情バイアス

フレーミング効果

同じ情報でも提示方法や文脈が異なる事によって意思決定が変わる効果です。

フレーミング効果

新近効果

最後や直前に与えられた情報により評価がゆがめられる効果です。

新近効果

バックファイア効果

自身の考えや意見に反する情報が出されたとき反対意見を聞き入れずに自身の考えに固執してしまう効果です。

バックファイア効果

ドア・イン・ザ・フェイス(譲歩的依頼方)

最初に大きな要求を行って相手に断らせることで本来の要求を譲歩案として出して承諾させやすくする効果です。
ドア・イン・ザ・フェイス(譲歩的依頼方)

フット・イン・ザ・ドア(段階的要請法)

最初に小さな要求を承諾させ徐々に大きな要求をしていくことで承諾させやすくする効果です。

フット・イン・ザ・ドア(段階的要請法)

ローボール・テクニック

最初に受け入れられやすい要求を出し承諾後に都合の悪い条件などを加えるテクニックです。

ローボール・テクニック

前提挿入

相手に要求を伝える前に前提を組み込む心理テクニックです。

前提挿入

ランチョンテクニック

おいしい食事をしている時に話すと好印象を与えやすくなるというテクニックです。

ランチョンテクニック

シュガーランプ効果

相手に甘い言葉をかけることで警戒心を解除させたり好感度を上げやすくなるという効果です。

シュガーランプ効果

服装系

コスチューム効果

身に着けている服の印象によって自身の意識や行動が変化するという効果です。

コスチューム効果

ユニフォーム効果

ユニフォームを作る事で従業員の帰属意識の高まりやモチベーションの向上があるという効果です。

ユニフォーム効果

データ系

生存者バイアス

成功例ばかりを研究しその裏にある多くの失敗例を研究しないことで起きるバイアスです。
生存者バイアス

志願者バイアス

何かを募集すると自信のある人が集まってきやすい為データが歪んでしまうバイアスです。
志願者バイアス

サンプリングバイアス

特定の偏った趣味、思想を持った集団から情報を集めるとデータが歪んでしまうバイアスです。
サンプリングバイアス

スリーパー効果

信頼性の低い情報が時間経過と共に信頼できると思ってしまう効果です。

スリーパー効果

アポフェニア

少ないサンプルや少数意見から規則性を見出してしまう作用です。
アポフェニア

真理の錯誤効果

同じ情報が何度ももたらされる事によってその情報が真実であると認識されていくバイアスです。

真理の錯誤効果

広告、宣伝

バナー・ブラインドネス

WEBサイト上のバナーやバナーの様な部分に対して無意識に無視しようとする効果です。

バナー・ブラインドネス

ウィンザー効果

本人や利益関係にある人からの情報よりも第三者の発信している情報を信頼しやすくなる効果です。

ウィンザー効果

画像優位性効果

文字や言葉より画像情報の方が記憶されやすいという効果です。

画像優位性効果

その他

エメットの法則

仕事を先延ばしにすると完了にかかる時間と労力が大きくなってしまうという効果です。

エメットの法則

生活が苦しい?物価上昇と低金利の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、物価上昇と低金利について話をします。

 

最近は物価上昇と低金利の合わせ技で生活が苦しく感じる人も少なくないと思います。

今回はそんな物価と金利の話です。

 

 

物価と通貨価値

まずは、物価と通貨価値の関係を見ていきます。

 

インフレの場合は物価が上がり沢山のお金を払う必要が出てきます。

物価↑通貨↓

 

反対にデフレの場合は物価が下がり少ないお金で買い物が出来ます。
物価↓通貨↑
物価と通貨価値

こう聞くと「物価が下がるデフレは良いじゃないか!!」と思いますが

デフレは消費意欲を減退させます。

 

物価が下がり続ける場合、お金を大事に持っておけば将来より多くの物を買う事が出来ます。

つまり、貯蓄側に利点があるので貯蓄したくなる訳です。

 

しかし、消費が減ると労働が大変になります。

仕事はお金を払ってくれる人がいるから成り立つ訳ですから皆が消費をしなくなると企業は儲からなくなり労働報酬や雇用に悪影響が出ます。

 

という事で日本はインフレ、より専門的な言い方をすると

需要が多い状態を指すデマンドプルインフレを目指しています。

 

①需要が多いので沢山の消費が起こる

②沢山売れるので企業利益アップ

③雇用拡大や給料のアップ

 

この3つがループする状態です。

需要が多く供給力不足な状態であればより多く生産する為に雇用拡大や設備投資が起こり経済が回りやすくなります。
デマンドプルインフレ

インフレやデフレについてより詳しく知りたい場合はこちら

景気と金利

次に日本の低金利の説明をする前に景気と金利の関係について見てみましょう。

アメリカでは、「セクターローテーション」という経済の状態を4つに分ける考え方があります。

縦軸が景気の良し悪し

横軸が金利の高低

を表します。
セクターローテーション

金利が低く景気が良い「金融相場」

金利が高く景気が良い「業績相場」

金利が高く景気が悪い「逆金融相場」

金利が低く景気が悪い「逆業績相場」

に分かれます。

 

景気が悪い「逆業績相場」の時に

景気回復を狙って利下げをします。

 

金利が下がる事で借金をしやすくなります。

同時に銀行金利も減り預金をする利点が少なくなることで経済が循環しやすくなります。

 

金利で景気が良くなり「業績相場」になると

高いインフレ率を下げる為に今度は利上げを行います。

 

借金をするのが難しくなり

銀行金利が上がり預金する利点が増えることで経済にブレーキをかけます。

景気と金利

こういった風に景気に合わせて金利を上げ下げする事でバランスをとる訳です。

 

セクターローテーションについてより詳しく知りたい場合はこちら

利上げと景気についてより詳しく知りたい場合はこちら

各セクター毎の預金の優位性

次に銀行預金について見ていきます。

先程の「セクターローテーション」の状態によって自分の資産を預金で持つか別の資産で持つかの優位性が変化します。

 

まず、銀行預金が最も有利な「逆金融相場」を見ていきます。

この時期は景気が悪く株式や不動産なども価値が減っています。

また、インフレ率も低くなり金利が高くなる事からこの時期の銀行預金は非常に良い選択肢になり得ます。

 

次に、銀行預金が最も不利な「金融相場」を見ていきます。

この時期は景気が良く株式や不動産なども価値が増えやすいです。

また、インフレ率も高くなり金利が低くなる事からこの時期の銀行預金は非常に悪い選択肢になり得ます。

 

次は「業績相場」を見ていきます。

この時期は景気が良く株式や不動産なども価値が増えやすいです。

また、インフレ率、金利が両方高くなる事から銀行預金に対する影響はイーブンです。

しかし、この後「逆金融相場」が来ることを考えると預金を増やしておくのも手です。

 

次は「逆業績相場」を見ていきます。

この時期は景気が悪く株式や不動産なども価値が減りやすいです。

また、インフレ率、金利が両方低くなる事から銀行預金に対する影響はイーブンです。

しかし、この後「金融相場」が来ることを考えると預金を別の資産にしておくのも手です。

預金の優位性

日本の状況

今の日本の状況は高いインフレの状態にあります。
本来であれば金利を上げてインフレ抑制に動く場面です。

 

しかし、2023年8月現在起こっているインフレは海外からの輸入物価上昇による「コストプッシュインフレ」です。

 

物価が上昇するのは「デマンドプルインフレ」と変わりませんがその価格上昇分は海外からの仕入れコストに使われて日本企業や労働者の利益を増やすのが難しい状態です。デマンドプルインフレ

本来であればデフレマインド解消で需要が伸びる事により「デマンドプルインフレ」になるのが理想でした。

 

「コストプッシュインフレ」でインフレになれて価格上昇に対する嫌悪感が無くなれば「デマンドプルインフレ」になる可能性もありますがどうなるかは分からない状態です。

 

この状態で利上げをして景気を冷やすと「デフレ」に戻る可能性も十分あり得る為、日銀も利上げにはかなり慎重姿勢をとっている訳です。

 

結果として物価上昇と低金利が両立した状態が続いています。
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