経済思想の流れ[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、経済思想の流れについて話をします。

 

 

重商主義重農主義

16世紀から18世紀頃の経済では、貿易などを通して希少金属や財を蓄える重商主義が行われていました。

当時国はこの貿易に対して保護政策をしていました。

重商主義

この頃は「家内制手工業」という工業形態をとっており後に富を蓄えた人が設備投資をして従業員を雇う「工業制手工業(マニファクチュア)」が出てきます。

 

特にイギリスでは毛織物の需要が高まり農地を牧羊地としていく動きも出てきていました。
工業制手工業(マニファクチュア)

こういった流れに対して

ケネーが「重農主義」を唱えます。

 

農業だけが純生産物を作れるとし

重商主義保護貿易に反対をしていました。

重農主義
後に「産業革命」が起こり「工業制手工業(マニファクチュア)」から
機械を導入した工場が出来る様になっていきます。資本主義

ここで、現在の資本主義の原形の様なものが出来ていきます。

①資本家が設備投資をする。

②労働者を雇い商品販売

③給料を払い残りは投資家の利益になる

 

この③の利益分配が後々問題視される様になっていきます。

アダムスミス(古典派経済学)

「経済学の父」ともいわれています。

彼の考え方は

①労働価値説

労働によって価値が生み出される。

沢山の労働力が必要な場合、価値が高いという考え方です。

 

②分業制

それぞれが得意な分野を伸ばして分業する事で生産性が上がる。

 

③経済的自由主義(レッセフェール)

経済は「神の見えざる手」によっていい感じになるので政府が何かをする必要はない。

政府は「外交、警察、軍」をやればいい。
アダムスミス(古典派経済学)

「神の見えざる手」とは何かというと

売り手側の高く売りたいという思いと

買い手側の安く買いたいという思いで

 

良い感じの値段に落ち着くという考え方です。

神の見えざる手

次に先程の「アダム・スミス」の後に出てきた古典派経済学者達も見ていきます。

「アダム・スミス」の後に出てきた古典派経済学者達

マルサス(人口論)

食糧の増加スピードに対して人口の増加スピードが速かった為、食糧危機を問題視していました。

なので、人口の抑制が必要。

しかし、それだけでは経済が増えないので一人当たりの消費増大によって経済を回すという考え方です。

 

ジョンス・チュワート・ミル

質的功利主義を唱えました。

物理的快楽よりも精神的快楽の方が尊いという考え方です。

同時に自由主義者でもあり他者に危害を加えない限り自由にして個性を伸ばすべきだといいます。

 

リガード(自由貿易)

彼の考えは「国際分業」により更に効率的な社会になるといいます。

また、分業の方法は「水平的分業」をすべきであるとしています。

 

フリードリッヒ・リフト(保護貿易)

発展途上国と先進国で自由貿易をすると先進国に途上国の産業が奪われるとして

発展するまでは自国産業を保護するべきだという「保護貿易」を唱えます。

 

彼は国の発展段階説も唱えていてその段階ごとに適した方法があるとしています。

カール・マルクス(社会主義共産主義)

彼の考え方は

①古典派資本主義の否定

貧富の差の拡大や恐慌時の対応など資本主義には問題があるという考え方です。

特に労働者が生み出した価値が資本家に搾取されているといっています。

ということから資本主義をやめて共産主義に移行すべきとしています。

 

社会主義

共産主義に移行するにあたりまずは社会主義を目指すべきとしています。

 

労働者中心にして資本家の搾取を無くします。

全ての人間に平等に富を分けます。

計画経済を行い無駄をなくします。

 

共産主義

完全に平等な社会にします。
カール・マルクス(社会主義・共産主義)

しかし、共産主義には問題がありました。

労働の質に関わらずに富を分配した事により頑張る必要性がなくなります。

これにより

 

努力の欠如、労働意欲の低下、消費者に寄り添わない、上昇志向の欠如

などが起きます。
共産主義の問題

結果として資本主義と比較した時に成長がありませんでした。

限界革命

アダム・スミスが唱えた労働価値説に対して

新古典派」によって効用価値説が唱えられます。

 

従来の労働量が価値である

に対して

利便性や幸福度など別の方向から価値を決める事が出来るという考え方です。

限界革命

ジョン・メイナード・ケインズ(修正資本主義)

彼の考え方は

従来の政府は市場に介入すべきで無いという考え方から

不況時は政府の介入が必要であるという「修正資本主義」への転換を唱えます。

 

有効需要の原理

従来は供給が需要を生むと言っていました。

これを需要が供給を生むという考え方に変えました。

 

完全雇用

労働したい者は働けるようにすべき。

 

③不況時は政府が財政出動をして需要を作る

不況になると消費が減退して仕事が無くなり労働できなくなります。

この消えた消費を国家が肩代わりするという考え方です。

 

④国家は財政政策、財政制度、金融政策を行う。

財政政策によって公共事業を行いお金を配る。

財政制度で累進課税などを使って国民の格差を埋める。

金融政策で市場の金利やお金の量をコントロールする。
ジョン・メイナード・ケインズ(修正資本主義)

ミルトン・フリードマン(新自由主義)

彼の考え方は

①修正資本主義による財政赤字、インフレを批判

修正資本主義は始めるのは良いが止めようとしたり増税で政府の赤字を解消しようとする時に国民から批判がでます。

 

これにより財政赤字が膨らみました。

また、スタグフレーション(不況+インフレ)の時にばら撒きを行うとインフレがより進行してしまうという欠点もありました。

 

自由主義(アダム・スミスの時代)回帰

①の理由から「修正資本主義」止めてアダム・スミスの時代に戻ろうとい主張をします。

 

不況時は自己責任

国が運営している企業の民営化

規制緩和で自由な時代に戻ろうとします。

 

③通貨量コントロールは必要(マネタリズム)

アダム・スミスの時代に戻ろうとしているのですが

当時の国家が何もしない

というのが良いのかというとそうはいっていません。

彼の考えでは通貨のコントロールは経済に必要だとしています。
ミルトン・フリードマン(新自由主義)

自由主義の回帰が行われたのですが

ここで格差問題がまた出てきます。r>gの法則

トマピケティにより

世界中のデータを集めた結果

r>g

投資家が得る利益の方が労働利益よりも多いという事が明かされます。

これにより

富の再分配が問題になっています。

マルクス主義

社会主義が失敗したマルクス経済学ですが

現在では新マルクス主義が唱えられています。

 

①資本主義では格差拡大、環境問題を解決できない。

自身の国でクリーンエネルギーを推進してもそのエネルギーを作る途上国では結局環境に悪い事を行わなくてはならず意味がないという意見です。

 

②脱成長主義

③資源のシェア(共同管理)

格差を生む成長を諦め今ある資源を皆でシェアすべきという意見です。
新マルクス主義

全体の流れ

全体の流れ

日本は豊かになる?アベノミクス3本の矢と新三本の矢[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、アベノミクスについて話をします。

 

 

アベノミクス三本の矢と新三本の矢

まずは、アベノミクスの三本の矢について説明します。

 

第一の矢:大胆な金融政策

中央銀行による金融緩和で通貨量を増やし「デフレマインド」払拭を狙います。

デフレに関してはこちら

 

通貨量の増減についてはこちら

 

第二の矢:機動的な財政政策

大規模な財政予算を使った支援により需要を作る。

供給>需要という「デフレギャップ」を緩和する効果があります。

デフレギャップについてはこちら

 

第三の矢:新成長戦略

規制緩和等によって企業や個人が実力を発揮できる社会へ

また、トリクルダウンにより稼いだ人たちから中小企業や民間に資金が流れて国全体が豊かに。

アベノミクス三本の矢
次に新三本の矢について説明します。

 

第一の矢:希望を生み出す強い経済

旧三本の矢を引き継ぎ強い経済を目指します。

 

第二の矢:夢を紡ぐ子育て支援

少子化問題解決に向けて支援を行います。

 

第三の矢:安心につながる社会保障

高齢化社会を見据え介護者を支援します。
新三本の矢

従来の経済に加えて少子高齢化対策にも手を出すようですね。

アベノミクス三本の矢の結果(個人的見解)

アベノミクス三本の矢」は一定の成果はありましたが実際にデフレ脱却までは出来なかったといわれています。

 

デフレは

企業利益が上がり難い

給料が上がり難い

購買力低下により物価を下げて販売数維持

 

この3つが相互作用してドンドン苦しくなる状態です。
デフレ

これを

企業利益が上がる

給料が上がる

購買力低上昇により物価が上昇しても売れる

 

というインフレ状態にしたかった訳です。

ここでポイントとなるのがすべての企業が利益が上がらなかった訳ではないという事です。

 

一言でいうと「一部大企業が儲かりました」

しかし、本来想定していた「トリクルダウン」が発生せずに中小企業までその恩恵がいかなかったといわれています。

 

ではどうして「トリクルダウン」が発生しなかったのでしょうか。

本来

大企業や大手メーカー側の「低価格で製造させて価格競争力を高めたい」

という思いと

下請け側の「労働報酬を多く貰いたい」

という思いがぶつかってお互いが納得できる適正価格が決まります。

大企業や大手メーカーと下請けの綱引き

しかし、ここで下請け側が強く出れない場合

大企業や大手メーカー側の方からは値上げの話は出てきてくれません。

 

なぜならオーナーである株主に

「利益を上げて企業価値を増やす」ことを求められているからです。

ですので無意味に下請けの報酬を増やして利益を減らす行動がとれない訳です。

 

そして、利益が上がらない下請けは社員の賃上げも出来ません。

本来であれはこちらでも

企業の「低賃金で製造させて利益を得たい」

という思いと

労働者側の「給料が増えてほしい」

という思いがぶつかってお互いが納得できる適正価格が決まります。
企業と労働者の綱引き

ですが、日本の労働者は企業側への賃上げ要求や転職をあまり行いません。

ですので企業側は圧力がかからない状態になっています。

 

しかし、賃上げ要求をしない労働者ですが低い給料の彼らは生活に困ります。

ですので今度は安くて性能の良い「高コスパ」商品を求める様になります。

本来は

消費者側の「高コスパ商品が欲しい」

という思いと

企業の「売り上げを増やしたい」

という思いがぶつかってお互いが納得できる適正価格が決まります。
消費者と企業の綱引き

しかし、無い袖は振れないので企業側は買える価格に値段調節するしかありません。

そうするとまた製造工程の下請けに値下げ要求が飛ぶ訳です。

全体の流れとしては下の様な綱引きが行われるはずです。
企業、下請け、労働者、消費者の綱引き

ですが、綱引きの強弱がハッキリしすぎていて正常な価格決定がなされていなかったと思われます。

 

ここまでの流れを聞いて

「でも大手では賃上げされたよね」

と思う方もいると思います。

 

ですが、大企業というのは企業全体の0.3%でしかありません。

労働者も全体の30%程度です。

 

30%が賃上げをしても70%が据え置きもしくは下がっている状態では日本全体が豊かさを感じる事は出来ないでしょう。
大企業と中小企業の会社数、労働者数、付加価値割合

なぜ下請けは強く出られない?

先程の説明の中で下請けが大企業や大手メーカー側に強く出られない場合の話をしました。

 

ではなぜ彼らの立場は弱いのでしょうか。

それは「デフレギャップ」が解消されなかったからだと思われます。

 

本来は、第二の矢の「機動的な財政政策」で需要をつくるという事が考えられていました。

 

しかし、途中で増税が行われ民間の購買力が低下。

結果として第二の矢では「デフレギャップ」を埋めきる事は出来ず

 

供給>需要

 

の状態でした。

需要よりも供給が多い訳ですから供給する企業は他社と競争して仕事を奪い合います。

結果として仕事をくれる大企業や大手メーカー側に強く出られなくなってしまったと思われます。

 

また、負けた企業を国が助けたことがより問題を深刻化させたという人もいます。

本来、企業がつぶれると供給能力が減って「デフレギャップ」が小さくなり競争が緩和していきます。

 

そこを助けて「ゾンビ企業」化させてしまった事で過酷な競争状態が続きより「ゾンビ企業」が増えてしまうという悪循環が発生してしまったという説です。

 

しかし、国としてはこれからインフレにして需要を増やそうとしている訳ですから製造能力を減らしたくなかったというのも理解は出来ます。

不景気と好景気は繰り返す!?経済循環の波の話(キチンの波、ジュグラーの波、クズネッツの波、コンドラチェフの波)[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、経済循環の波について話をします。

 

 

4つの経済循環の波

経済というのは

調子が良い「好景気」と

調子が悪い「不景気」を繰り返しています。

 

投資の世界では「セクターローテーション」「マーケットサイクル」という概念があり同じように景気の波の話なのですがそちらとはことなります。

 

経済学では4つサイクルがありそれぞれの需要と供給の波が繰り返されているといわれています。

4つの経済循環の波

その4つの波が

「キチンの波」「ジュグラーの波」「クズネッツの波」「コンドラチェフの波」

です。

キチンの波とは

「キチンの波」は2~4年周期で発生する「在庫サイクル」といわれています。

好景気の時は、良く売れるので商品をまとめて発注します。

まとめて発注する事によって規模の経済が働き安くなるからです。

しかし、商品が売れなくなってくると在庫が余るようになるので発注をストップして手元の在庫処理を行うようになります。

 

発注がストップするという事は製造の仕事が無くなるので不景気になるといわれています。

キチンの波

ジュグラーの波とは

「ジュグラーの波」は約10年周期で発生する「設備投資サイクル」といわれています。

設備が古くなり新しい物へ買い替える時期に好景気が来ます。

 

そして、皆の買い替えが一段落して、しばらく買う必要が無くなった時に不景気が来ます。
ジュグラーの波

クズネッツの波とは

クズネッツの波」は約20年周期で発生する「建設サイクル」といわれています。

建物が古くなり新しい物へ買い替える時期に好景気が来ます。

 

そして、皆の買い替えが一段落して、しばらく買う必要が無くなった時に不景気が来ます。クズネッツの波

コンドラチェフの波とは

コンドラチェフの波」は約50年周期で発生する「技術革新サイクル」といわれています。

 

近年では、IT革命により色々便利になりました。

この様な技術革新が発生して様々な物が便利に生まれ変わっていく時に好景気になります。

 

反対に技術革新が発生しないと買い替え需要が発生せずに不景気になっていきます。
コンドラチェフの波

コンドラチェフの波」は現在4回来ているといわれています。

一回目は「第一次産業革命」の時の蒸気機関

二回目は「第二次産業革命」の時の電信、鉄道

三回目は電気、化学、自動車

四回目はIT、原子力

といわれています。


4つのコンドラチェフの波

そして、今次の5回目の波が来ようとしている時期でもあります。

AIやIOTの時代なんていわれていますね。

日本政府は「Society」という概念で社会の変化を分類していたりもします。

社会の変化(狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会、次の社会)

バランスのいい攻めと守りの投資!!コアサテライト戦略[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、コアサテライト戦略について話をします。

 

 

コアサテライト戦略とは

「コアサテライト戦略」は

資産の70~90%を安定して成長していく事の出来る形で長期間持つ「コア投資」

資産の10~30%でより利益を求めた攻めの投資をしていく「サテライト投資」

 

この二つに分けるというコンセプトの投資戦略です。

ちなみに「サテライト投資」は臨機応変に銘柄を切り替えたりも出来ます。
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コアとサテライトの投資商品

次に「コア投資」「サテライト投資」両方の投資商品をみていきます。

 

コア側は

全米や全世界に良く分散の効いたETF投資信託、債券などになります。

 

これらに投資する際には「NISA」や「iDeCo」などの税制優遇を使う事をお勧めします。

 

サテライト側は

個別株、アクティブファンド、仮想通貨等

 

幅広い商品を自由に売買します。
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資産配分

先程、コア側は資産の70~90%という話をしました。

このパーセントは場合によっては変動する事もあります。

 

市場にリスクが多く守りを重視したい場合は90%と多くを守りの投資にする。

逆にリスクが少なく攻めを重視したい場合は70%と攻めを多くするといった具合です。

 

市場の状態を知りたい場合は「セクターローテーション」や「マーケットサイクル」を勉強してみるのも良いかもしれません。

学習効率が上がる!?アクティブラーニングの話(アクティブラーニング、パッシブラーニング、ディープアクティブラーニング)[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、学習方法について話をします。

 

 

学習方法と学習定着率

最近は、学習方法の変化が行われています。

従来型の「講義形式」では学んだことを覚えておく「学習定着率」が低いといわれているからです。

 

この様に「学習定着率」が低い

講義(学習定着率5%)

読書(学習定着率10%)

視聴覚(学習定着率20%)

実演を見る(学習定着率30%)

を「パッシブラーニング」

 

逆に「学習定着率」が高い

グループ討論(学習定着率50%)

自ら体験(学習定着率75%)

他人に教える(学習定着率90%)

を「アクティブラーニング」

 

といい区別しています。

学習方法と学習定着率

こう聞くと

「アクティブラーニング」が良くて

「パッシブラーニング」が悪いと思われますが

場合によって良し悪しがあるともいわれています。

 

「パッシブラーニング」には

①教える側がまとめた(関連性のある周辺情報等)を学べる

②大量の知識や内容を効果的に伝達するのに優れる

③学習内容(自身の興味)等によって学習の質が大きく異なる

④教える側の能力(伝える力)にも依存する

 

といった特徴があるとされています。

こう見ると関連性のある情報をまとめて大量に学べる為、その後の学習の基礎になる部分を学ぶのに適しているともいわれます。

 

「アクティブラーニング」にある「グループ討論」もある程度とっかかりになる知識がないと中々難しそうです。

 

しかし「アクティブラーニング」では経験する場を用意する必要があり、経験にかかる時間も必要です。

 

そういった場合に予めある程度の知識を「パッシブラーニング」で与える必要もでてきます。

アクティブラーニングの分類

「アクティブラーニング」と一言でいっても色々と種類があります。

 

知識の習得に適しているといわれる

グループ学習

授業外学習

演習、実験、調査

 

知識の応用に適しているといわれる

問題基盤学習

シミュレーションゲーム

ケースメソッド

 

知識の表現に適しているといわれる

プレゼンテーション

レポートライティング

ディベート

 

知識の活用、創造に適しているといわれる

プロジェクト学習

フィールドワーク

実習
アクティブラーニングの分類

自主性が育たないアクティブラーニングのやり方

「アクティブラーニング」は学習者が主体になって能動的に学ぶ学習手法です。

しかし、やり方によっては学生の自主性が育たない場合があるともいわれています。

 

それが、教師による過剰な指示です。

「グループディスカッション」を行わせて自主的に学ぶ場を作っても

 

教師側が

そうじゃない、こうしなさい、こういう意見も議論しなさい

と指示を与え続けると学習者側は教師側の顔色を窺い無難な行動をとるようになります。

 

これでは、自主性は育まれませんし自由に自分の意見がいえなくなります。

(空気を読む能力は育ちそうですが)

自主性が育たないアクティブラーニングのやり方

ディープアクティブラーニング

現在では「アクティブラーニング」の次の学習方法として「ディープアクティブラーニング」が提唱されています。

 

従来は、学びの方法についての話でしたが「ディープアクティブラーニング」はより深い学びにもフォーカスします。

 

深い学びは

①既存知識との関連付け

②原理原則を探す

③根拠を持ち結論と関連付ける

④論理、議論を批判的に検討

⑤自身の成長を実感できる

⑥学びの内容に関心を持てる

 

この6つが揃った学びだといわれています。

学習者側のモチベーションにも気を使っているのが分かります。
ディープアクティブラーニング

学習方法を突き詰めてもやる気がないと学べないのだと思われます。

人材のグローバル化

最近では、学校もグローバル化して海外の学校に行く子供も増えています。

そうした中で日本の教育もより良い形へ変わっていかなくてはならないとも言われています。

 

海外と優秀な学生の奪い合いになっている訳です。

「子供を出来るだけ良い環境で学ばせてあげたい」

と思っている親もいますし

 

社会に出たら

「世界との競争」

が待っているので良い知識を持ちたいと思うのも自然だと思われます。

 

そんな中で日本の教育への改革が進んでいる訳ですね。
人材のグローバル化

社会人の学習はインプットとアウトプットが大事

今までは学校教育について話してきました。

ですが社会人も勉強し続けなくてはいけません。

 

では、どの様に勉強するのが良いのでしょうか

よく言われるのはアウトプットを前提にしたインプットです。

 

講義や読書によって情報をまとめて大量に学び

他人に教える事で学習の定着率を高めます。

学習方法と学習定着率

この2つを行う事で効率よく学習できます。

わらしべ長者で学ぶ価値の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、わらしべ長者のお話を通して価値について考えていきます。

 

 

なぜ「藁」は「ミカン」になったのか

昔々、まじめで貧乏な若者がいました。

 

彼はある時、観音様に「お金持ちになりたい」と願います。

すると

観音様から「ここを出て初めに手に掴んだものを大事にしなさい」

と言われます。

 

帰り道つまづいてしまった若者はその拍子に藁を掴みます。

暫くするとその藁の周りにアブが寄ってきました。

そのアブを藁に括り付けて歩いていると子連れの母親が通りかかります。

 

子供はアブが付いている藁を見て欲しがります。

心優しい若者は藁をプレゼントしました。

するとお礼に母親がミカンをくれました。

 

では、なぜ「藁」は「ミカン」になったのでしょうか。

ポイントはアブですね。

藁にアブを括り付けた事で付加価値が付いて藁はミカンになりました。

なぜ「藁」は「ミカン」になったのか(付加価値)

なぜ「ミカン」は「きれいな布」になったのか

若者がミカンを持って歩いていると一人の娘に出会います。

彼女はどうやらのどの渇きに苦しんでいるようです。

 

若者は彼女にミカンをプレゼントしました。

するとお礼に娘はきれいな布をくれました。

 

ではなぜ「ミカン」は「きれいな布」になったのでしょうか。

ポイントは水分が貴重だった事ですね。

ミカンの水分に希少価値がついてミカンがきれいな布になりました。
なぜ「ミカン」は「きれいな布」になったのか(希少価値)

なぜ「きれいな布」は「馬」になったのか

更に歩いていくと若者は弱った馬を連れた人に会います。

彼は馬が動けなくなってしまったが時間が無いといいます。

 

きれいな布で着物を作るというので若者は彼にきれいな布をプレゼントしました。

するとお礼に彼は馬をくれました。

 

ではなぜ「きれいな布」は「馬」になったのでしょうか。

ポイントは時間が無かった事ですね。

急いでいる時に時短できる方法が提供できたのできれいな布は馬になりました。

なぜ「きれいな布」は「馬」になったのか(時短)

なぜ「馬」は「屋敷」になったのか

若者は馬に水を飲ませて休ませてやりました。

すると馬はみるみる元気になったので若者は馬に乗って走り出します。

 

屋敷の前を通ろうとした時に屋敷の主人に呼び止められます。

主人は旅に出る為に立派な馬が欲しいといいます。

 

若者は主人に馬を貸してあげました。

主人は代わりに自分が旅に出かけている間、屋敷を自由に使っていいと言ってくれます。

更に3年以内に戻らなければ財産含めて全てを与えるといってきました。

 

若者は主人の言葉に従い屋敷に住み始めます。

しかし、主人はいつまでたっても戻ってきません。

若者は大金持ちになりました。

 

ではなぜ「馬」は「屋敷」になったのでしょうか。

ポイントは馬の価値ですね。

主人が求めたのは立派な馬でした若者は求められた性能の馬を提供できたので馬は屋敷になりました。

なぜ「馬」は「屋敷」になったのか(性能)

一般的に言われているわらしべ長者の教訓

ここまでのお話はわらしべ長者を合理的に説明したらどうなるかというのを個人的にかいたものです。

では、実際のわらしべ長者はどんな教訓があるとされているのでしょうか。

 

「正直と優しさの徳」だといわれています。

観音様のお告げを守り藁を大事にし困った人がいたら自分の財産を分け与えて助ける。

このような彼だから周りからも良くされて最後は豪邸を手に入れる事ができた。

 

という事ですね。

現代でも「GIVER(与える人)」こそ成功する何ていわれています。

案外おとぎ話とバカに出来ないかもしれませんね。

 

おわり

たくさん買うと安くなる!!規模の経済[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、規模の経済について話をします。

 

 

規模の経済(スケール)

よく、まとめ買いすると安くなるといわれます。

なぜかというと「規模の経済」が働くからです。

 

売上は販売数×値段で求められます。

という事は販売数を伸ばせば値段を下げても売り上げの維持が可能になります。

ですので、たくさん作る場合は安く販売できる訳です。

 

しかし、「規模の経済」には業務との相性やリスクがあります。

次は相性に付いて見ていきます。

規模の経済(スケール)

固定費と変動費

「規模の経済」は「固定費>変動費」になるほど優位になります。

固定費は製造数が増えても増加しないコストなのでこちらが多い分野は「規模の経済」と相性が良いです。

 

逆に製造数に合わせてコストが増える変動費が多い分野は「規模の経済」と相性が悪いです。

固定費と変動費

在庫リスク

「規模の経済」は、製造数が増えると一個当たりの値段が下がりますが、だからと言って増やしすぎるのも考え物です。

 

なぜかというと「在庫リスク」があるからです。

売れれば利益をだせるとしても売れなければただ働きです。

在庫の保管や廃棄にもコストがかかる事を考えると製造数はよく考えなくてはいけません。
在庫リスク

供給力と需要と値段

次は値段の推移について見ていきます。

 

まずは、需要と供給力がともに低い場合です。

この場合、供給力が低いので「規模の経済」が働かず値段が安くなりません。

また、需要が無い為企業の参入も少ないです。

 

次は、需要が多く、供給力が低い場合です。

この場合、在庫が足りない状態なので高くても商品を買ってもらえます。

また、需要が高い為企業の参入が多くなります。

 

次は、需要と供給力がともに高い場合です。

この場合、供給力が多くなり「規模の経済」が働きます。

また、企業の参入はそこそこあります。

 

次は、需要が低く、供給力が高い場合です。

この場合、供給力が多くなり「規模の経済」が働きます。

しかし、需要が低い為仕事を奪い合う形になります。

安く供給できる所が多くの仕事を受注できます。

 

また、需要が低い為企業の参入が少なくなります。

供給力と需要と値段

こちらでは業界の発展から衰退までの流れを解説しています。

両方読むことで理解が深まると思います。

 

規模の経済の利点

「規模の経済」の利点は

①値段が安いので価格競争で有利

変動費が少ない場合、多く作る事で利益率が向上します。

③値段が安いので新規参入が難しくなります。(参入障壁)

④商品を多く出すので市場のシェアが高くなります。
規模の経済の利点