こんにちはユキドケです。
今回は、破壊的イノベーションとコモディティ化について話をします。
イノベーション自体について知りたい方はこちら
破壊的イノベーション
「破壊的イノベーション」はその産業構造をガラッと変えてしまう技術を指します。
既存の概念にとらわれずに新たな価値観を生み出す変化になります。
反対の言葉として「持続的イノベーション」というのがあり、こちらは既存の商品価値の向上を目指して進化させていく「改善」「改良」の変化を指します。
「破壊的イノベーション」の特徴としては従来の価値基準では従来商品に及ばないがいくつかの優れた特徴を持つ製品であることです。
特徴は「低価格、シンプル、使いやすさ」であることが多いとされています。
黎明期は新しい特徴に惹かれた一部ユーザーのみが顧客になります。
後に「持続的イノベーション」が働き従来の価値基準で評価される技術も向上していきシェアを大きくしていきます。
従来商品も技術の向上を行いますが、ある程度進むとオーバースペックになり違いが顧客に分からなくなっていきます。
破壊的イノベーションは外からやってくる
「破壊的イノベーション」は従来の市場の外からやって来るといわれています。
なぜかというと
従来製品は「持続的イノベーション」が進み効率的に生産できる様になっています。
新製品は当たるかどうかの見極めが難しく効率化が進んでいない更に黎明期は一部ユーザーしか買ってくれません。
ということで「破壊的イノベーション」への投資がなかなか正当化出来ない為といわれています。
コモディティ化
「コモディティ化」は製品やサービスの「性能、品質、創造性、ブランド力」に大差が無くなり顧客から見た時に同じような製品が並んでいる様に見える状態です。
例を挙げると
②アップルが「iPhone」で「破壊的イノベーション」をおこす。
③Googleが「AndroidOS」を出してスマホが世界中で作られる様になり「コモディティ化」
といった感じです。
コモディティ化の要因
「コモディティ化」が発生する要因は色々あるとされていますが、良くあるのが
①技術が広まったことによる陳腐化
②パーツを他社から買う事で他の会社と同様の性能に
③特許切れによる模倣
④規格や仕様が広まったことによる同一化
⑤基準や法制度による同一化
などです。
コモディティ化へと向かう3プロセス
「アバーナシー・アタ∸バックモデル」では、「コモディティ化」へ向かうプロセスを3つの段階で分けています。
1つ目の段階が「流動段階」です。
「破壊的イノベーション」の新しい特徴に惹かれた一部ユーザーのみが顧客になっている状態からシェアを伸ばしていく間の期間です。
製品が出たばかりなので試行錯誤で「製品のイノベーション」が発生しやすいです。
この期間はシェアが少なく利益も無いので競合他社が注目していません。
2つ目の段階が「移行的段階」です。
製品にとって重要な「機能、性能」が出そろいシェアが拡大していく段階です。
「持続的イノベーション」が働き「生産のイノベーション」が発生しやすいです。
この期間は利益が大きく競合他社が参入してきます。
生産性のイノベーションについてはこちらも参考になります
3つ目の段階が「特定段階」です。
「持続的イノベーション」により生産が最大化された状態です。
「コモディティ化」が発生して価格競争が激化します。
競合他社が増えたことで利益は落ちます。
コモディティ化市場での競争
「コモディティ化」が発生すると競争が激化します。
では、その競争はどの様に行われるのかを説明します。
①他社にない機能や性能で差別化
②価格を下げる事で魅力アップ
③購入できる場所を増やす
④保障や修理によるアフターサービス
⑤CMなどによる宣伝やイメージアップ