有事の金とドクターカッパー[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、金と銀について話をします。

 

 

ドクターカッパー

カッパー日本語でいう銅は日常の商品から軍事用の機械まで様々な所で使用されています。

 

この事から経済が良く回っている時は銅の使用量が増えて価格が値上がりします。

反対に経済が悪くなると使用が減り値下がりします。

 

このように経済の先行きを予想するのに銅の値動きを使うということがある訳です。

なので、景気の診断をする「ドクターカッパー」といわれることがあります。
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有事の金

金は金属の中でも希少な貴金属です。

希少で供給量が簡単には増やせない為、需要が急速に増える局面では値段が大きく動きやすいです。

 

また、通貨が金と交換できる兌換紙幣だった頃の名残で各国の中央銀行が外貨準備として買うこともあります。

 

宝飾としても人気があり、途上国など通貨不安のある国では貯蓄として金を持つ事でいざという時の備えにしていることもあります。

 

その為、戦争や財政危機などによる国家の危機が予測される場合は外国でも換金できる金が買われる様になるといわれています。
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ゴールドカッパーレシオ

経済が良い時に上がる銅と有事の時に上がる金という特徴を利用して、2つの価格差の変化を比べることで世界がどうなっているかをみようとする「ゴールドカッパーレシオ」という指数もあります。

ゴールドカッパーレシオ

鉱山株との関係

金や銅といったコモディティの値動きよりもそれを採掘する鉱山株の値動きの方が大きいといわれています。

 

理由は企業にはコストがありその分が「オペレーティングレバレッジ」になるからです。

 

金の価格が

100→200

と2倍になる場合の企業利益はコストを50で固定した時に

 

金価格100−コスト50=利益50

から

金価格200−コスト50=利益150

 

と2倍を超えて利益が大きくなります。

これが「オペレーティングレバレッジ」の効果になります。

 

注意すべき点はこのレバレッジは下方向にも働く事です。