こんにちはユキドケです。
今回は、2020年後半あたりから始まる「ドル需要、ドル高、高金利」の話をします。
エネルギー需要とドル不足
2015年のSDGsによって始まった原油価格低迷の流れは2020年のコロナの行動自粛をピークに反転しロシアのウクライナ進行を契機に急騰する事になります。
このロシアのウクライナ進行による原油やガスの急騰によりエネルギー問題が発生します。
電気や輸送費などの高騰により色々な物の値段がインフレしていきました。
そして、原油やガスは基本米ドルと交換する事になるので価格高騰によりドル需要も高まり新興国でのドル不足になっていきました。
特にコロナによる観光需要の減少があった為、外貨獲得を観光に頼っていた国は大変でした。
こうしてドルの価値は上がり他の通貨に対して強くなります。
インフレ退治と金利
コロナによる経済不況に対して各国は財政出動を積極的に行うようになります。
その副作用やロシアウクライナ戦争などによる物流の混乱なども合わさり物価インフレは急速に進行しました。
これを見た各国は金融引き締め姿勢へ転換、金利を上げてインフレ退治をしていく事になります。
金利と通貨価値の関係
しかし、日本では国の借金問題もあり低金利を継続する判断をします。
金利差が広がると
①低金利で通貨を借りる
②高金利通貨に交換
③高金利で貸す
というお金の稼ぎ方が出来る様になるので
低金利通貨(円)が売られ高金利通貨(ドル)が買われるようになり円安ドル高が一層進行していきました。
円安の終わり?
一時150円を超えていたドル円は140円まで下がってきました。
その背景には、米国のインフレ率が収まってきたことによる利上げペースの鈍化予想が原因です。
原油の方も値段が下がってきている為、米ドル需要も落ち着いてきていると思われます。
しかし、気を付けなければいけないのは利上げが止まった訳ではない点とまた何か危機があり物価の上昇が再度始まってしまった場合今度はより強く円安方面に行きかねないという部分ですね。
おわり