生活が苦しい?物価上昇と低金利の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、物価上昇と低金利について話をします。

 

最近は物価上昇と低金利の合わせ技で生活が苦しく感じる人も少なくないと思います。

今回はそんな物価と金利の話です。

 

 

物価と通貨価値

まずは、物価と通貨価値の関係を見ていきます。

 

インフレの場合は物価が上がり沢山のお金を払う必要が出てきます。

物価↑通貨↓

 

反対にデフレの場合は物価が下がり少ないお金で買い物が出来ます。
物価↓通貨↑
物価と通貨価値

こう聞くと「物価が下がるデフレは良いじゃないか!!」と思いますが

デフレは消費意欲を減退させます。

 

物価が下がり続ける場合、お金を大事に持っておけば将来より多くの物を買う事が出来ます。

つまり、貯蓄側に利点があるので貯蓄したくなる訳です。

 

しかし、消費が減ると労働が大変になります。

仕事はお金を払ってくれる人がいるから成り立つ訳ですから皆が消費をしなくなると企業は儲からなくなり労働報酬や雇用に悪影響が出ます。

 

という事で日本はインフレ、より専門的な言い方をすると

需要が多い状態を指すデマンドプルインフレを目指しています。

 

①需要が多いので沢山の消費が起こる

②沢山売れるので企業利益アップ

③雇用拡大や給料のアップ

 

この3つがループする状態です。

需要が多く供給力不足な状態であればより多く生産する為に雇用拡大や設備投資が起こり経済が回りやすくなります。
デマンドプルインフレ

インフレやデフレについてより詳しく知りたい場合はこちら

景気と金利

次に日本の低金利の説明をする前に景気と金利の関係について見てみましょう。

アメリカでは、「セクターローテーション」という経済の状態を4つに分ける考え方があります。

縦軸が景気の良し悪し

横軸が金利の高低

を表します。
セクターローテーション

金利が低く景気が良い「金融相場」

金利が高く景気が良い「業績相場」

金利が高く景気が悪い「逆金融相場」

金利が低く景気が悪い「逆業績相場」

に分かれます。

 

景気が悪い「逆業績相場」の時に

景気回復を狙って利下げをします。

 

金利が下がる事で借金をしやすくなります。

同時に銀行金利も減り預金をする利点が少なくなることで経済が循環しやすくなります。

 

金利で景気が良くなり「業績相場」になると

高いインフレ率を下げる為に今度は利上げを行います。

 

借金をするのが難しくなり

銀行金利が上がり預金する利点が増えることで経済にブレーキをかけます。

景気と金利

こういった風に景気に合わせて金利を上げ下げする事でバランスをとる訳です。

 

セクターローテーションについてより詳しく知りたい場合はこちら

利上げと景気についてより詳しく知りたい場合はこちら

各セクター毎の預金の優位性

次に銀行預金について見ていきます。

先程の「セクターローテーション」の状態によって自分の資産を預金で持つか別の資産で持つかの優位性が変化します。

 

まず、銀行預金が最も有利な「逆金融相場」を見ていきます。

この時期は景気が悪く株式や不動産なども価値が減っています。

また、インフレ率も低くなり金利が高くなる事からこの時期の銀行預金は非常に良い選択肢になり得ます。

 

次に、銀行預金が最も不利な「金融相場」を見ていきます。

この時期は景気が良く株式や不動産なども価値が増えやすいです。

また、インフレ率も高くなり金利が低くなる事からこの時期の銀行預金は非常に悪い選択肢になり得ます。

 

次は「業績相場」を見ていきます。

この時期は景気が良く株式や不動産なども価値が増えやすいです。

また、インフレ率、金利が両方高くなる事から銀行預金に対する影響はイーブンです。

しかし、この後「逆金融相場」が来ることを考えると預金を増やしておくのも手です。

 

次は「逆業績相場」を見ていきます。

この時期は景気が悪く株式や不動産なども価値が減りやすいです。

また、インフレ率、金利が両方低くなる事から銀行預金に対する影響はイーブンです。

しかし、この後「金融相場」が来ることを考えると預金を別の資産にしておくのも手です。

預金の優位性

日本の状況

今の日本の状況は高いインフレの状態にあります。
本来であれば金利を上げてインフレ抑制に動く場面です。

 

しかし、2023年8月現在起こっているインフレは海外からの輸入物価上昇による「コストプッシュインフレ」です。

 

物価が上昇するのは「デマンドプルインフレ」と変わりませんがその価格上昇分は海外からの仕入れコストに使われて日本企業や労働者の利益を増やすのが難しい状態です。デマンドプルインフレ

本来であればデフレマインド解消で需要が伸びる事により「デマンドプルインフレ」になるのが理想でした。

 

「コストプッシュインフレ」でインフレになれて価格上昇に対する嫌悪感が無くなれば「デマンドプルインフレ」になる可能性もありますがどうなるかは分からない状態です。

 

この状態で利上げをして景気を冷やすと「デフレ」に戻る可能性も十分あり得る為、日銀も利上げにはかなり慎重姿勢をとっている訳です。

 

結果として物価上昇と低金利が両立した状態が続いています。
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