こんにちはユキドケです。
今回は、貿易と進化圧の話をします。
商品の魅力と進化圧
消費者は同じ商品であればより魅力の高い商品を好みます。
この魅力というのは商品の性能や機能面だけでなく商品の値段も含まれます。
逆に魅力が少ない商品は売れなくなり企業利益が減ることにより進化圧がかかります。
新しい機能や性能を追加するイノベーションや
製造コストを下げる製造段階のイノベーションが必要になります。
イノベーションについてはこちら
途上国と進化圧
先程の話では値段も魅力に含まれるという話でした。
という事は、同じものを同じ条件で作る場合給料の低い途上国での生産が有利になります。
輸送費に関しては大量生産し大量輸送する事で一個当たりの送料を減らす事で対応します。
途上国が優位なので先進国側には進化圧がかかります。
途上国では作れない様な高付加価値品や自国の利点を生かした方向で戦う事が求められます。
大量生産についてはこちら
近隣窮乏化政策
先程の安く作ることで他国よりも有利にビジネスを行うことができる点から自国通貨を安くして他国の需要を奪う「近隣窮乏化政策」を取る国も出てきました。
この政策は自国はより多くの生産をすることができますが周りの国の需要を奪ってしまう為、他国の経済が悪化してしまうといわれています。
労働のコモディティ化と価格決定力
付加価値が高い高度な技能が必要な労働も製造工程のイノベーションで簡略化すると途上国でも製造が可能になります。
すると安く製造することが出来る様になる為、価格が下がります。
こうなる事で企業は価格決定能力を失い物を作っているにも関わらず高く売ることが出来なくなります。
こうなると売り上げが下がるので株価にも下落圧力がかかります。
商品のブランド化
ユーザーに対して好きになってもらったり
「カレーといえば○○」
という様な当たり前の状態にしたり
「○○の車(バッグ)は凄い」
みたいに憧れの商品にすることで他の商品では替えが効かない特別な商品にすることが出来ます。