こんにちはユキドケです。
今回は、マネーストック(マネーサプライ)とマネタリーベースと信用創造について話をします。
通貨の供給と信用創造
まず、初めにお金とは何なのかという話をします。
お金と聞いたときにイメージするのは紙幣や貨幣だと思います。
しかし、実際にはそういったお金とは別に信用創造によって生まれるお金があります。
上の画像の青い部分(マネタリーベース)が先程の紙幣や貨幣になります。
そして、緑の部分(信用創造)が誰かが借金をして増えたお金です。
この合計が赤い部分(マネーストック)がお金の量を表します。
その国でどの位信用創造が行われているかは
マネタリーベース
では、次にマネタリーベースはどの様なお金なのかを話します。
日本では、国が国債を発行すると
それを市中銀行が買い取り
中央銀行が買い取る
という様なお金の動きをします。
中央銀行は、国債などを買う際に通貨を発行して市中銀行に払いますのでこの時に「マネタリーベース」が増加します。
信用創造
信用創造は、企業や個人が借金をする事でお金が増えます。
しかし、無制限にできる訳ではありません。
お金を貸し出す銀行は予め中央銀行に準備金を預けます。
この準備金に応じて企業や個人への融資できる金額が決まります。
信用創造について詳しく知りたい方はこちら
お金とインフレ
お金の量が増えると物価が上がってインフレになるといわれています。
お金の量が増えると買い手側の資金が増えて消費が増えやすくなる為です。
※しかし、日本の場合は、お金が増えても消費に向かいにくいともいわれています。
マネタリーベースの増減
では、インフレになった場合にお金をどの様にコントロールするのかを見ていきます。
マネタリーベースを増やすのは先ほど説明した通り買いオペによる資金供給です。
それに対して国が税金を徴収して借金の返済(借り換えでは無い)をする場合は通貨が減ります。
他にも買いオペを行った国債や株等を売る場合は通貨が減ります。
信用創造の増減
金利を高くするとリスクが増えるので借金をしたい人が減ります。
逆に金利が低いとリスクも低いので借金をしたい人が増えやすくなります。
金利について詳しく知りたい方はこちら
マネーサプライ
マネーストック(通貨供給量)ですが、先程のマネタリーベースと信用創造とは違う考え方でお金の分類をする事もあります。
マネーサプライといってお金をM1、M2、M3の3つに分けます。
M1は、現金通貨(貨幣と紙幣)と預金通貨になります。
M2は、M1に加えて
準備通貨と呼ばれる解約すると預金通貨や現金通貨に変わる金融資産が含まれます。
定期預金・据置貯金・定期積金などを指します。
M3は、M2に加えて
ちなみに、このM1からM3には信用創造によって増えたお金も含まれます。