カール・ビュッヒャーの経済発展段階説について[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、カール・ビュッヒャーの段階説について話をします。

この記事を見る前に経済学の流れを知っておくとより理解が深まります。

 

 

カール・ビュッヒャーの経済発展段階説

生産者から消費者に到達する過程の長さから3段階に分類しています。

①封鎖的家内経済

家族単位で生活に必要なものを自ら生産する自給自足経済です。

外部との取引はほとんどありません。

 

②都市経済

家族単位から地域・都市へと経済活動が広がり地域的な交換経済になります。

職人なども誕生し地元での取引が増えます。

この段階では生産性と消費者が直接取引をします。

 

③国民経済

国家単位での経済活動が活発化し、国内市場が統合していき広域的な交換経済になります。

国内市場の統合の際に流通・交通インフラの発展が重要になります。

この段階では消費者に商品が届くまでに多くの経済を経由します。

カール・ビュッヒャーの段階説

また、経済発展の重要な要素を工業と考え工業に対する発展段階説も考え出しました。

家内工業

職人による手作業で家庭や小規模作業場を使い地域需要に対して生産します。

②工場制手工業

分業による効率化が起こり工場で労働者を雇い幅広い地域の需要に対して生産します。

③工場制機械工業

蒸気や電力を用いて機械を動かし大量生産を行い国内外の市場へ供給します。

他の経済成長分類

国の発展とそれに伴う債務、債権の変化をみたいなら国際収支の発展段階説がオススメです。

国が近代化する流れをつかむ場合におすすめです。

フリードリヒ・リストは工業化までの発展段階と自由貿易の関係性について語っています。

交換手段の変化による経済発展段階説についてはこちら

共産主義が想定する社会の変化を学びたいならマルクス経済学の段階説がオススメです。

産業革命による経済の分類を知りたい方はこちら

日本政府が考える社会の段階についてはこちら