国はどのように近代化する?ロストウの成長の諸段階について[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、ロストウの成長の諸段階について話をします。

 

 

ロストウの成長の諸段階

ロストウの成長の諸段階では社会の段階を5つの段階に分かれるとしています。

 

①伝統社会

産業の中心が農業の伝統社会です。

科学技術の水準がニュートン以前のレベルと低くコミュニティが自給自足できるだけの生産を行っています。

 

②離陸先行段階

技術移転や便利な機械、道具を使うことによる生産性の向上が起こります。

生産量が増えることにより余剰生産が生まれ輸出が始まります。

また、新しい産業が生まれ職業が多様化していきます。

 

③離陸段階(停滞期)

産業化が進み国の中心産業が生まれグローバル市場で競争するようになります。

それに伴い輸出入を行うためのインフラも発展します。

また、競争力を高めるための科学技術への投資が行われます。

国民の有効需要も増えて消費が活発になり儲けた利益を投資に回して発展するといったことも起こります。

ロストウの成長の諸段階①

④成熟段階(停滞期)

技術が発展し多くの産業が成長します。

また、インフラも更に発展し便利になります。

半面、田舎で農業をしていた人達が儲る職を求めて上京し都市化が進みます。

しかし、都市化が進むと少子化も進行してしまうというリスクもあります。

 

⑤高度大衆消費社会

この段階まで発展する国は資本主義経済であることが多いです。

高付加価値の産業を持っていてグローバル市場で大きな利益を得ています。

国民が大量生産、大量消費する社会になり生きるのに不必要な贅沢品や高級品を買う人も増えていきます。

 

また、サービス業や福祉にも注目が集まり発展します。

ロストウの成長の諸段階②

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