こんにちはユキドケです。
今回は、クレジットサイクル(信用サイクル)について話をします。
似たような考え方にセクターローテーションがあります。
こちらも同時に学ぶことでより景気について理解できる様になると思います。
クレジットサイクル(信用サイクル)
クレジットサイクルでは、借金と景気の関係を4つに分けて考えます。
①後退期
銀行の貸出基準が厳格化され借金をするのが難しくなります。
借金をするのが難しくなると信用創造による通貨量の増加が少なくなり景気が悪くなります。
景気が悪くなると企業収益が悪化、借金が返せなくなり債務不履行や倒産が起きます。
通貨量の話はこちら
②修復期
銀行の貸出がより厳しくなり経済全体の借金量が減っていきます。
会社は人員削減などのコストカットを行い経営効率を高めて財務基盤健全化を目指します。
③回復期
景気が良くなっていきます。
企業収益が増加しますが、まだ安定志向な慎重経営が行われます。
④拡大期
銀行の貸し出しが容易になり借金が増えます。
企業は投資を増やして収益が拡大していきます。
この後、借金が増えてまた①後退期に行きます。
先程の景気サイクルを線にすると下の様になります。
回復期で底打ちして拡大期で伸びていきます。
後退期に下がり始めて修復期で相場の底へ向かいます。
景気に対する先行性
株式は実体経済の半年から1年程先行するといわれています。
その後、金利が続き
その次に景気が動く
景気を元に政策金利が決定します。
株などの先行していたものについては政策金利によって影響を受ける部分もあるので予想に対する答え合わせの様な意味合いもあります。
相場は過熱して行き過ぎやすいのでマーケットサイクルで相場の始まりと終わりをイメージ出来る様になるのもおススメです。
金利は借金などの利子に影響を与えますが、同時に債券価格にも影響を与えます。
債券の利率は債券価格が変動する事で決まるからです。
株価が上がり景気が良くなっていくと金利が上がって引き締め方向に動くという事は
株高&債券安(金利高)
株安&債券高(金利低)
という事になるので
株と債券両方に投資する旨味がある事が分かります。
この様に資産は様々な形で持つことでリスクを分散することが出来ます。
資産分散についてはこちらでも話しています。
金利同士の先行性
債券金利同士でも先行性があります。
長期金利が先行して動き短期金利、政策金利と遅れて動いていきます。
特徴としては長期の方が動きがマイルドで短期、政策金利となるほど動きが大きくなります。
金利が天井付近になり下がり始める段階ではより長く高金利を受け取れる長期金利の魅力が大きくなり初めるので長短金利差が逆転(逆イールド)します。
この長短金利差が逆転が景気後退の先行指標ともいわれています。
金利についてより詳しく知りたい場合はこちら