こんにちはユキドケです。
今回は、債券投資と為替リスクについて話をします。
最近はアメリカの債券金利が上がっているので債券への投資を考えている方も少なくないと思います。
しかし、為替リスクなどもあるのでその辺の話をしたいと思います。
債券価格と利率
まずは、債券価格と利率の関係を見ていきましょう。
債券の配当は固定で設定されています。
それに対して価格は債券が売買される事によって変動します。
例
配当100円で価格1万円だと利率1%
配当100円で価格2万円だと利率0.5%
価格が上がると利率は下がり
逆に価格が下がると利率は上がります。
債権について詳しく知りたい場合はこちら
金利と通貨価値の関係
先程の話では債券は金利が下がると価格が上がると話しました。
そうした時に「金利が高い時に買えばいい」と思う方もいると思います。
基本的にはその通りなのですが海外の債券を買う場合は為替リスクの話も重要になります。
日本の国債利率が低い
場合、通貨価値はドル高円安になり易いです。
なぜなら、金利の安い日本で借金をして金利の高いドルに換えて貸し付ければその差分が利益に出来るからです。
ですので、金利の高いドルの需要が増えやすくなります。
ここでポイントになるのが金利差が縮まる時です。
今度は円の通貨価値が上がりやすくなりドルの通貨価値が下がりやすくなります。
ということは、ドルで高い金利を貰っても円に変換する効率が悪くなるので想定程利益が出ないという事になります。
金利変動による圧力
次は、金利変動時の圧力について見ていきます。
金利が上がると債券価格が下がり通貨の価値が上がるという話をしました。
他の資産へは、基本的に下落圧力になります。
なぜなら、安全な国債で十分な利益を得られる場合、リスクのある他の資産を買う必要が見出せなくなるからです。
リスクをとるならそれなりの追加リターンが無いといけない訳ですね。
景気にも下落圧力になります。
金利が高いと借金をする際の金利も上がる為、信用創造が進まなくなりお金が回らなくなります。
逆に金利が下がると債券価格が上がり通貨の価値が下がる。
資産は比較対象の国債金利が少なくなるので資金が集まりやすくなります。
借金がしやすくなり景気が回りやすくもなります。
借金と景気の関係はこちら
景気と金利
次はどういう時に金利が動くのかを見ていきます。
景気というのは好景気と不景気を繰り返しています。
その景気をちょうどいい所に調整する為に金利を調整します。
景気が良くインフレが高い場合、利上げで景気を冷やします。
逆に景気が悪くインフレが低い場合、利下げで景気を温めます。
他の資産や景気を動かします。
中立金利
先程は好景気の時は利上げ
不景気の時は利下げをしてバランスをとるという話をしました。
そうしていると良いインフレ率に収まり景気を維持したい場面が出てきます。
その様な時に使う景気に影響を与えない金利を中立金利といいます。
米国では2~2.5くらいが中立だといわれています。