リスクが少ない方がいい?リスクパリティ戦略とオールシーズンズポートフォリオ[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、リスクパリティ戦略とオールシーズンズポートフォリオについて話をします。

 

 

リスクパリティ戦略について

リスクパリティ戦略は著名投資家のレイ・ダリオが考えた投資戦略です。

 

この戦略の狙いは、高リスク高リターン商品よりも低リスク低リターン商品の方がリスクに対するリターンの割合が良いことを利用します。

 

また、低リスク低リターン商品にレバレッジをかけてリスクを増やしていくことでリスクを高リスク商品と同じくらいにしながらより高いリターンを得られるというレバレッジ戦略もあります。

リスクパリティ戦略の狙い

リスクパリティ自体は、アセット毎のリスクを同じくらいにすることを目指します。

株式のリスクが債券に対して3倍リスクがあるのであれば

株式25%債券75%

という風に債券を3倍にすることでリスクを同じにします。

 

実際は株式と債券以外の商品も組み入れます。

こうすることでリスクの低いポートフォリオができます。

リスク均等ポートフォリオ

経済の四季

レイ・ダリオは経済には四季がありそれぞれの季節に有利な商品があるとしています。

 

経済が成長していて低インフレ状態の時に有利な株式

経済が成長していて高インフレ状態の時に有利なゴールドやコモディティ

経済が停滞していて高インフレ状態の時に有利な物価連動国債

経済が停滞していて低インフレ状態の時に有利な長期国債

 

こんな感じになっていて次にどの季節が来るか分からないのでどれがきても良いようなポートフォリオを作るのが重要だとしています。

経済の四季

債券の特徴についてはこちら

物価連動国債についてわからない方はこちら

オールシーズンズポートフォリオ

後にレイ・ダリオは誰でも作れるどの季節がきても大丈夫なポートフォリオ「オールシーズンズポートフォリオ」を発表します。

 

十分に分散された米国株:30%

20年以上国債:40%

7〜10年国債:15%

ゴールド:7.5%

コモディティ:7.5%

オールシーズンズポートフォリオ

こんな感じです。

米国株についてはs&p500などの分散されたインデックス投資が良いと思います。

 

ただ、これだと物価連動国債が入っていません。

おそらく万人が使えるように特殊な債券は除いたと思われます。

近年の不調について

一時期人気を博していたリスクパリティ戦略ですが、近年(2024年)は芳しくありません。

というのも

このポートフォリオは、リスクを低くするために債券が多くなっています。

 

しかし、大幅なインフレの抑制の為に金利をドンドン上げていった結果

債券価格が大きく下落してしまいました。

 

債券価格は債券の金利と逆に動くからです。

長期金利は一時5%を超えて16年ぶりの高さになりました。

裏を返せば債券価格が16年ぶりの安さになった訳です。

反面高いインフレ時に利益を上げるゴールドやコモディティへの投資は低めだった為パフォーマンスが低くなりました。

 

個人的には債券の値動きが少なかったので金利リスクを軽視していたのでは?

と思います。(今回はあまりにもインフレがしつこかったのでしょうが無い部分もありますが)

 

実際、景気と金利でみる景気サイクルもあるので他の考え方も色々みて考えるのもいいと思います。

この景気サイクルが気になる方はこちら

他の投資戦略

伝統的な投資手法である株式60債券40ポートフォリオを知りたい方はこちら

投資を経験したことない方向けに無リスク資産を多めに組み込む戦略であればカウチポテトポートフォリオです。

暴落時に安心感があります。

攻めた投資をしたいのであればコアサテライト戦略です。

資産の多くの部分は分散の効いたインデックスで安定運用し少数の資産で個別株などの攻めの投資を行います。

株式などの資産は経済や金利の状況によって買われやすいモノ買われにくいモノが変わってきます。

そういった状況を考慮した投資をしたいのであればこちらの記事がオススメです。

資産が十分に増えたあとは、出口戦略を考えた投資を考えるのも良いかもしれません。