人間の心理と考え方の流れと分類(無意識、欲求5段階説、類型論、特性論、社会的性格、エニアグラム、4分類)[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、人間の心理とその分析分類方法について話をします。

 

こちらも同時に読むことで人間の理解がより深まります。

 

 

 

フロイトの無意識

フロイトは人の心の中を3つに分けました。

 

外側から与えられる情報から快楽や欲望を生み出す「イド(エス)」

欲求や衝動をコントロール(抑える)する「超自我

「イド(エス)」と「超自我」から与えられる情報から判断をする「自我」

 

の3つです。

また、意識と無意識の区別もつけています。フロイトの無意識

「自我」「超自我」の一部だけが意識できる部分とされています。

その下の部分に前意識があって

「イド(エス)」と残りの「超自我」の部分が認識できない無意識だとされています。

ユングの無意識

ユングは「フロイトの無意識」から着想を得て独自の解釈をしています。

彼は人は

「意識」「個人的無意識」「集合的無意識」に分かれるといっています。

 

集合的無意識」は世界中の宗教から共通部分を見つけ出しました。

それにより人類には国境を越えて共通している何かがあるとして

それを「集合的無意識」と呼びました。
ユングの無意識

また、自我は意識の中の頂点部分に存在しているともいっています。

マズローの欲求5段階説+1

マズローは人間の欲求は5段階に分かれていて下の段階が満たされないと上の段階の欲求が現れないとされています。


(1)生理的欲求

食事、排せつ、睡眠などの人間が生きていく為の本能を示しています。 

 

個人的にはここにアドレナリン(脳内麻薬)などの摂取欲求が入るような気もしています。

依存症や中毒などの欲求ですね。

 

(2)安全欲求

身の危険から脱したいという欲求です。

 

(3)社会的欲求

集団に所属したい、仲間や家族を得たいという欲求です。

 

(4)承認欲求

他者に認められたい欲求です。

出世したいという欲求もここです。

 

(5)自己実現欲求

自身のなりたい自分になろうとする欲求です。

 

マズローはこの後更に6番目の段階もあるとしています。

(6)自己超越

自我を捨てて見返りを求めずにコミュニティの目的達成に動く状態としています。 

マズローの欲求5段階説+1

(1)(2)は物質的欲求といわれていて物や自身の体に関する部分です。

逆にそれより上は精神的欲求と言われています。

また、

(1)~(4)は欠乏欲求と言って満たされない部分を埋めようとする欲求になります。

その上は成長欲求で自身の成長に喜びを感じる段階です。

ユングの類型論

ユングは、欲望の方向と心の4つの機能で分類しました。

欲望の方向は「内向的」「外向的」

心の4つの機能は「思考」「感情」「感覚」「直観」

この掛け合わせで8種類に分類する考え方です。

ユングの類型論

マイヤーズ・ブリッグスの16タイプ

ユングの類型論」を発展させたものになります。

欲望の方向である「内向的」「外向的」

 

心の4つの機能を

①「感覚」「直観」

②「思考」「感情」

の2つに分けて

「感覚」×「思考」

「感覚」×「感情」

「直観」×「思考」

「直観」×「感情」

の4種類に分類しました。

 

更に

「判断型」と「知覚型」

を組み合わせて16分類にしました。

マイヤーズ・ブリッグスの16タイプ

クレッチマーの類型論

見た目からタイプを分類する考え方です。

「肥満型」「細長型」「闘士型」に分けられます。

 

「肥満型」の特徴は循環的、社交的、融通が利く、こだわらない

「細長型」の特徴は分裂気質、非社交的、無口、敏感鈍感の二面性

「闘士型」の特徴は粘着気質、几帳面、きれい好き、義理堅い

といわれています。
クレッチマーの類型論

シェルドンの類型論

こちらも「クレッチマーの類型論」と同じように見た目からタイプを分類する考え方です。

「内胚葉型(肥満型)」「外胚葉型(やせ型)」「中胚葉型(筋肉型)」に分けられます。

 

「内胚葉型(肥満型)」の特徴は内臓緊張、社交的、生活を楽しむ

「外胚葉型(やせ型)」の特徴は頭脳緊張型、非社交的、過敏

「中胚葉型(筋肉型)」の特徴は身体緊張型、活動的、自己主張

となっています。

シェルドンの類型論

シュプランガー類型論

こちらは、人間の特徴から6タイプに分ける方法です。

理論性を重んじて心理の追及が好きな「理論型」

経済的損得を重んじてお金が好きな「経済型」

美しさを重んじて感性で生きる「審美型」

社会的勝ち負けを重んじて権力が好きな「権力型」

協調性を重んじて仲間や愛情に生きる「社会型」

宗教的道徳心を重んじて精神世界に生きる「宗教型」

に分かれます。

シュプランガー類型論

オールポート、キャッテル特性論

オールポートは人の特性は

個人的な要因が大きい「独自特性」と

多くの人が持っている「共通特性」

に分けることが出来るとしています。

 

比較をする際は「共通特性」を比べる事で行います。

後にキャッテルが発展させて

 

独自特性には

分かりやすい「表面特性」と

「表面特性」の深い所にあり判別が困難な「根源特性」

に分けられるとしています。
オールポート、キャッテル特性論

アイゼンクの特性論

アイゼンクは人の行動は「習慣反応」や「特性」などの上位の要素から大きな影響を受けるとしています。

 

人には「類型」と言われる傾向があるとしていて

これは3つの要素でできています。

①内向or外向

神経症傾向

③精神病傾向

この度合いで「類型」が決まります。

 

この「類型」から影響を受けて「特性」が決まり

「特性」から「習慣反応」が決まり

「習慣反応」から「個別的反応」が決まる

としています。
アイゼンクの特性論

ゴールドバーグのビッグファイブ理論

この理論は5つの要素によって人を理解しようという考え方です。

要素は

①開放性

②精神安定性

③誠実性

④協調性

⑤外向性

質問などで5つのパラメーターの大きさを計る事でどういう人間なのかが分かります。

ゴールドバーグのビッグファイブ理論

リースマンの社会的性格

リースマンは人は大衆社会の変化により社会的性格を変化させるとしています。

 

大衆社会では孤独感を和らげるため群衆に迎合し個性や主体性を失っていくと考えていてその大衆社会によってどのように考え方が変化するのかを類型化しました。

 

「伝統指向型」

中世以前の社会では先祖からの伝統の継承が重要視されていました。

「内部指向型」

19世紀以前は自身の内面を重要視していました。

「他人指向型」

現代では他者やメディアに大きく影響を受けます。

 

また、多くの人に理解してもらうのが重要なので皆が理解できる様なコンテンツが誕生しやすいです。

 

反対に難しいコンテンツは廃れていきやすいです。
リースマンの社会的性格

エニアグラム

質問によって9つに分類する考え方です。

本能による影響が大きい

①改革

⑧挑戦

⑨平和

感情による影響が大きい

②親切

③達成

④個性

思考による影響が大きい

⑤研究

⑥真面目

⑦熱中

 

という風に分類できます。
エニアグラム

DISC理論

2つの軸によって4タイプに分類する考え方です。

①仕事重視で冷静or対人重視楽観的

②ハイペースで感情的orローペースで協力的

 

この軸で

積極的で勝気な「主導型」

社交的で朗らかな「感化型」

論理的で合理的な「慎重型」

協調があり実直な「安定型」

に分類されます。
DISC理論

ソーシャルスタイル理論

2つの軸によって4タイプに分類する考え方です。

①感情表現を控えるか表すか

②意見を言うか聞くか

 

この軸で

論理的で分析的な「アナリティカル」

現実的で成果主義な「ドライバー」

友好的で安定的な「エミアブル」

社交的で直観的な「エクスプレッシブ」

に分類されます。

ソーシャルスタイル理論

岡田斗司夫の欲求の4タイプ分類

2つの軸によって4タイプに分類する考え方です。

①集団的or個人的

②抽象的or具体的

 

この軸で

平和的で目立ちたがりな「注目型」

勝気で成果主義な「司令型」

真実や正義が好きで凝り性な「理想型」

理屈屋で論理的な「法則型」

に分類されます。岡田斗司夫の欲求の4タイプ分類