ビジネスを他社から守る!!参入障壁とMoatの話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、Moatについて話をします。

Moatって何?

 

Moatについて

Moatは企業のビジネスを守る堀のようなモノです。

良い市場で商売をしていても周りの人がそれに気づくと似たような商売をする人が増えてレッドオーシャンになってしまいます。

 

そこでMoatを使い参入障壁を作ることで他社の参入を防ぐ訳です。

Moatを大まかに分類すると

ネットワーク効果系のMoat

②コスト系のMoat

③文化的要因系のMoat

経営資源系のMoat

に別れます。

Moat分類

ネットワーク効果系Moat

沢山の人がサービスを利用する程、価値が高まります。

 

ネットワーク効果についてはこちらでも扱っています。

マーケットプレイス

出品者と消費者が増加することで利便性が高まります。

 

出品者からすれば消費者が増えてくれることでより多くのお客様へ商品をアピールでき購入量の増加が期待できます。

 

消費者からすると多くの出品者がいることで商品を比べることができます。

これにより出品者側がお客様に選ばれるように競争を行い良い商品が生み出されることが期待できます。

データネットワーク

データ量が増加することで利便性が高まります。

 

企業側がユーザーデータを用いることで消費者が何を求めているかを分析し改善します。

検索エンジンでは、サイト内でのユーザー行動でそのサイトの価値を決定し検索順位を変動させたりします。

プラットフォームネットワーク

日常生活や業務に溶け込ませて使わせ続けることで手放しにくくします。

プラットフォーム上に友人関係や便利なシステムなどが築かれているとより効果的です。

ネットワーク効果系Moat(マーケットプレイス、データネットワーク、プラットフォームネットワーク)

コスト系Moat

経営にかかるコスト(人件費や仕入れなど)や日常生活におけるコストに関係します。

スイッチングコスト

他社のサービスへの乗換ハードルを心理的、金銭的、物理的に高くします。

面倒な書類を書いたり手間や違約金が掛かることでユーザーが乗換えるのを防ぎます。

サンクコスト

過去に払った費用によってユーザーを離れ難くします。

ゲーム機を買った場合に

せっかく高い金を払ったのだからとゲームソフトを継続的に買い続けてしまったりします。

コスト優位性

効率的な製造、流通、規模の経済による製品1つ当たりの利益の低下などにより他社よりも有利な値段で販売を行います。

コスト系Moat(スイッチングコスト、サンクコスト、コスト優位性)

文化的要因系Moat

ブランドや生活習慣など製品イメージや普段の生活に根ざしたモノになります。

ブランド

ユーザーに自社ブランドへの良いイメージを作ることで独自の価値を獲得し高い値段での販売やリピートを増やします。

伝統、習慣

古くからある価値観による特殊な需要です。

 

祭りや季節ごとのイベントなどで、この時はいつもこの食品を買うとかこの商品を使うといった決まりごとや

風邪を引いたらコレを食べれば治るなどそういった需要になります。

第一想起

カレーといえば〇〇

自動車といえば〇〇

といったように商品をイメージした際に真っ先に思い出す企業名や商品になることで買ってもらいやすくなります。

文化的要因系Moat(ブランド、伝統習慣、第一想起)

経営資源系Moat

企業が持つ特許やIP、知識や特権などに根ざしたモノになります。

特許、IP

知的財産や特権によって他者には真似できない独自性の強い商品を作ることができるようになります。

 

変えが効かないため高い値段での販売も期待できます。

知識、経験

他社にない独自のノウハウにより他社では作れない商品を作ることができるようになります。

規制

国の規制により新規参入が困難になっている場合もあります。

この場合も他社の参入がない為、独占的な価格決定が可能な場合があります。経営資源系Moat(特許IP、知識経験、規制)

オペレーション

企業の仕組みを末端社員まで徹底させる能力になります。

これにより末端まで作業を効率化することができ有利な価格で勝負できるようになります。

排他的契約

入手困難な素材や特殊な技術を持った企業との独占契約によって他社には真似できない強みを持てます。

影響力

多くの顧客が利用する場やサイト、チャンネルを持つことで他社よりも優位な宣伝を行うことができるようになります。

経営資源系Moat(オペレーション、排他的契約、影響力)