こんにちはユキドケです。
今回は、経済循環の波について話をします。
4つの経済循環の波
経済というのは
調子が良い「好景気」と
調子が悪い「不景気」を繰り返しています。
投資の世界では「セクターローテーション」「マーケットサイクル」という概念があり同じように景気の波の話なのですがそちらとはことなります。
経済学では4つサイクルがありそれぞれの需要と供給の波が繰り返されているといわれています。
その4つの波が
「キチンの波」「ジュグラーの波」「クズネッツの波」「コンドラチェフの波」
です。
キチンの波とは
「キチンの波」は2~4年周期で発生する「在庫サイクル」といわれています。
好景気の時は、良く売れるので商品をまとめて発注します。
まとめて発注する事によって規模の経済が働き安くなるからです。
しかし、商品が売れなくなってくると在庫が余るようになるので発注をストップして手元の在庫処理を行うようになります。
発注がストップするという事は製造の仕事が無くなるので不景気になるといわれています。
ジュグラーの波とは
「ジュグラーの波」は約10年周期で発生する「設備投資サイクル」といわれています。
設備が古くなり新しい物へ買い替える時期に好景気が来ます。
そして、皆の買い替えが一段落して、しばらく買う必要が無くなった時に不景気が来ます。
クズネッツの波とは
「クズネッツの波」は約20年周期で発生する「建設サイクル」といわれています。
建物が古くなり新しい物へ買い替える時期に好景気が来ます。
そして、皆の買い替えが一段落して、しばらく買う必要が無くなった時に不景気が来ます。
コンドラチェフの波とは
「コンドラチェフの波」は約50年周期で発生する「技術革新サイクル」といわれています。
近年では、IT革命により色々便利になりました。
この様な技術革新が発生して様々な物が便利に生まれ変わっていく時に好景気になります。
反対に技術革新が発生しないと買い替え需要が発生せずに不景気になっていきます。
「コンドラチェフの波」は現在4回来ているといわれています。
二回目は「第二次産業革命」の時の電信、鉄道
三回目は電気、化学、自動車
四回目はIT、原子力
といわれています。
そして、今次の5回目の波が来ようとしている時期でもあります。
AIやIOTの時代なんていわれていますね。
日本政府は「Society」という概念で社会の変化を分類していたりもします。