どれを選べば良いか分からない!?ジレンマとトリレンマの話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、ジレンマとトリレンマについて話をします。

 

 

囚人のジレンマ

囚人のジレンマは、ゲーム理論でも使われる有名なジレンマです。

ルールは

①2人の囚人(2人以上のバージョンもある)

②両方が自白すると二人とも懲役2年、両方が否認すると二人とも懲役5年、どちらかが自白すると自白した方が懲役10年になります。

 

この場合、両方が自白するのが一番懲役が少なくなります。

しかし、相手だけが自白する場合は自分は無罪になり、逆に相手に裏切られてしまうと懲役10年になってしまう為、否認を選びやすくなってしまいます。

囚人のジレンマ

ヤマアラシのジレンマ

ヤマアラシ二匹が極寒の中にいます。

二匹は温め合わないと凍死してしまいますが近くに行くと棘でお互いを傷つけてしまいます。

 

二つの欲求がせめぎ合い最終的に丁度いい距離感に落ち着くといわれています。ヤマアラシのジレンマ

ハインツのジレンマ

妻が大病で死にそうな人がいます。

しかし、お金が無く薬を買うことが出来ません。

 

薬をどうにか売ってもらおうと頼みますが、薬を高く売って儲けたい医者は薬を売ってくれません。

 

新薬の開発者への報酬

人命

どちらを取るのかというジレンマです。
ハインツのジレンマ

社会的ジレンマ

個人の利己的メリットを目指すことで社会的にデメリットが発生してしまうジレンマです。

例えば流行り病でマスクが必要な時に

利己的メリットを重視して一人一人がマスクを出来るだけ多く仕入れます。

するとマスクを手に入れられない人が出てきて社会的デメリットが発生してしまいます。社会的ジレンマ

安全保障のジレンマ

安全の為に軍備を増強したり同盟を組むと周辺国が警戒して相手も軍備を増強してしまうジレンマです。

 

このジレンマが進行するほど軍が大規模化してより大きな戦争が起きるリスクが増加します。
安全保障のジレンマ

エウテュプローンのジレンマ

「善とは何か」という考えに対して「神が望むこと」であるとした時に

では

神が望むから善なのか

善だから紙が望むのか

どちらなのかというジレンマ
エウテュプローンのジレンマ

医療の倫理ジレンマ

異なる倫理感により発生するジレンマです。

例えば

「患者にはできるだけ長く生きてほしい」

「治らない患者を長く苦しめるのは良くない」

といった倫理観から対立が発生してしまいます。
医療の倫理ジレンマ

ワーノックのジレンマ

オンライン上での議論では

問題がある場合は批判が来て改善できるが

問題がない場合は反応が返ってき難い為、良いのか分からずにどうすれば良いか判断が難しいというジレンマです。
ワーノックのジレンマ

イノベーションのジレンマ

大企業は既存商品の魅力を磨くことに努力をして新しい市場への参入が遅れる傾向がある。

これによって新興企業に後れを取ってしまうというジレンマです。

 

市場で活躍している企業は「持続的イノベーション」によって既存の商品を進化させていくがどこかで過剰品質になってしまいます。

 

反対に「破壊的イノベーション」の場合は品質は低いが何か新しいイノベーションを持った商品になります。

この商品を進化させることでいずれ「持続的イノベーション」の商品に品質で追いつき優位に立つとされています。
イノベーションのジレンマ

こちらでも解説しています。

 

デジタルジレンマ

コンテンツを保存する際にデジタルデータにした場合に長、期的な保存に適しているか分からなくコストも多く必要になってしまうというジレンマです。
デジタルジレンマ

ロッコ問題

このままだとトロッコが4人の人間とぶつかってしまう

ロッコの方向を変えると1人の人間とぶつかってしまう

という場合

 

はたして、4人を助ける為に1人を犠牲に出来るのかというジレンマです。
トロッコ問題

ミュンヒハウゼンのトリレンマ

「Aは正しい」を証明する為には「証拠B」が必要である。

しかし「証拠B」が正しいを証明する為には「証拠C」が必要

という様に無限に証明が必要になってしまう。

 

無限を止める為に理論や根拠が必要ない「マナの事実」を採用するなら正否が保証されなくなってしまう。

 

また、ABCD…といった連鎖途中でAが必要になるならば循環論法で無効になる。
ミュンヒハウゼンのトリレンマ

国際金融のトリレンマ

「為替の安定」「金融政策の独立」「自由な資本移動」の3つを同時に満たす事は出来ないというトリレンマです。

 

主要国では「為替の安定」を諦めて変動相場制になっています。
国際金融のトリレンマ

サービス経済のトリレンマ

「所得平等」「雇用拡大」「均衡財政」の3つを同時に満たす事は出来ないというトリレンマです。

 

北欧諸国などの社民主義ジームでは均衡財政が犠牲に

アメリカなどの自由主義ジームでは所得平等が犠牲に

ドイツなどの保守主義ジームでは雇用拡大が犠牲に

なってしまいます。
サービス経済のトリレンマ

環境問題のトリレンマ

「経済発展」「エネルギーの安定供給」「環境問題」の3つを同時に満たす事は出来ないというトリレンマです。
環境問題のトリレンマ