少し前に好きだった 漫画を紹介しますパート4。
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目次
内容紹介
三角草。
厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。
閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、凄惨なイジメだった。
せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する!!
押切蓮介初の本格「精神破壊(メンチサイド)ホラー」が、大幅加筆で「完全版」として登場。
感想
死と隣り合わせの極限状態の感情変化を描く。
初めはいじめる側だったクラスメート達が、ある事件を切っ掛けに殺される立場に変わってしまう。
その際に現れる人間の異常性や歪んだ感情など見ているだけでゾクゾクします。
おすすめポイント1:始まりは感情のすれ違いから
主人公の「春花」も初めはからいじめられていたわけではありません。
転校してきた時にはむしろ都会に憧れるクラスメートと仲良くしていました。
ところがちょっとした言い争いからいじめの標的に・・・
この後のいじめがエスカレートしていき最終的には、「春花」の家に灯油をまいて火を着けてしまいます。
この漫画の怖い所は、誰も家に火を放とうなんてことはしたくなかった所なんですよね。
いじめの首謀者は、こんなことになると思っていなかったし、実際に焼いた本人は自分がいじめに会わないために実行しました。
回りにも同調圧力みたいなものがあって誰も逆らえない。
いじめによって現実が歪められていく過程を凄く丁寧に書いています。
おすすめポイント2:カワイイ絵柄から醸し出される狂気
表紙を見ると分かりますが、この漫画の絵柄は可愛らしい物になっています。
この絵柄にストーリーが進む毎に狂気や絶望などのマイナスの感情がどんどん積み重なっていきます。
自分が殺されるかもしれないという恐怖、逆に返り討ちにしようとする狂気、復讐をしようとする恨みなど様々な感情が描かれます。
彼女達は、笑顔になれる日が来るのでしょうか?
おすすめポイント3:最後が気になるストーリー展開
ストーリーが進むと家を焼かれて家族を失った「春花」が周りに復讐を行うようになります。
復讐をするようになった「春花」は相手に対して容赦がなく次々にクラスメートを殺していきます。
ここで気になるのが沢山のクラスメートを殺しているので彼女は復讐を成し遂げてもまともな生活はできないということです。
彼女は復讐を成し遂げた先にどうなってしまうのか?
それとも復讐は、成し遂げられないのか?
ストーリーの結末が最後まで予想できないんですよね。
だからこそ最後の瞬間まで殺し合いに気が抜けないんですけど。
最後に一言
「春花」の最後が気になる方、人間の黒い部分を感じたい方、是非本書を買おう。
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