アメリカ企業はネットワーク外部性をどう活用してる?商品価値の上昇と参入障壁の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、ネットワーク外部性について話をします。

 

 

ネットワーク外部性と活用

ネットワーク外部性は使用している人が増えるとその分、利便性が増える現象をいいます。

 

一番最初に発見されたのは、電話におけるネットワーク外部性でした。

電話は1人で持っていても使えません。

他の人が持つことで会話できるようになり、持つ人が増えれば増えるほど色々な人と会話ができて便利になります。

ネットワーク外部性

コンピュータが使われるようになるとWindowsが広く普及しました。

するとWindows上で扱うソフトウェアが沢山開発される様になりWindowsの価値が上昇しました。

Windowsにおけるネットワーク外部性

ソフトウェアが増えると便利になった分だけ新規の参入が困難になります。

というのも

Windowsと同じ性能であればソフトウェアという付加価値がある分

Windowsでいいや」となるので

新規で参入するためにはそれ以上の何かが求められる訳です。

 

この性質は新しいモノが出てきても中々使われるようならないという欠点もあります。

ネットワーク外部性の参入障壁化

ネットワーク外部性を活用する場合は相手よりも早くビジネスを始めて多くの使用者を獲得し参入障壁を築くのが有利です。

 

その際に便利な考え方としてイノベーター理論があります。

イノベーター理論ではお客様をいくつかの層に分類してマーケットを考える方法です。

 

商品の早期拡散を目指す場合、アーリーアダプターが重要になります。

彼らは部下やSNSの知り合いに情報を拡散してくれます。

コレにより多くの人間に商品の存在を知らせることができるのです。

商品がアーリーマジョリティまで広がると

バンドワゴン効果という

皆が使っているから自分も使おうという人たちが出てきて更に多くの層に商品が届きます。

イノベーター理論についてはこちら

心理効果についてはこちら

活用例

インターネット黎明期は、一部の人達だけが使用していました。

後にスマートフォンの登場やSNSなどから若者が多く利用する様になっていきました。

 

それに伴いネット上の情報拡大やシステムの増加など利便性が大きく向上する事になります。

インターネットにおけるネットワーク外部性

スマートフォンも登場した当時は流行らないという人が多くいました。

 

しかし、スマートフォンを使う人が増えることにより企業がユーザー向けに便利なアプリを沢山提供するようになりました。

今では多くの人がスマートフォンを使う様になっています。

スマホにおけるネットワーク外部性

NvidiaはAI向けの半導体を提供しています。

また、自社の半導体の性能を最大限活かすことができるAI開発プラットフォーム(CUDA)も非常に使いやすくなっています。

 

というのも外部のPytorchというAI作成に便利なプログラムがシェアされているライブラリを使うことにより素早い開発が可能になっているからです。

 

AIの開発者がPytorchにプログラムをシェアすればするほど開発がしやすくなり

そのプログラムを動かすNvidia半導体も価値が上がります。

Nvidiaにおけるネットワーク外部性