ユキドケです。
今回は、単純移動平均線について解説したいと思います。
単純移動平均線とは?
テクニカル分析の一種で、一定期間毎の平均を1日毎に出して線で繋いだ物になります。
緑の単純移動平均線は過去5日の平均を1日毎に出して線で繋いだ物になります。
オレンジは、25日。
紫は、75日の平均線になります。
期間の長い平均線程、グラフの動きが緩やかになります。
画像でも緑の短期移動平均線は、ローソク足チャートと同じような動きをしているのに対して紫の75日移動平均線は、気にせず右下に伸びて行っている事が分かると思います。
移動平均線を使う場合は、この特徴を生かして分析をしていきます。
テクニカル分析についてはこちら
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ゴールデンクロス、デッドクロスで相場の反転をみる
移動平均線を見る時は、複数の平均線を表示してクロスする所を見ていきます。
例えば、短期の5日移動平均線が中期の25日移動平均線を下から上に突き抜けたとします。
先程の画像でいうこの部分ですね。
ここで短期の平均が中期の平均を上回った訳です。
直近だけの方が過去を含めた物よりもパフォーマンスが良くなっているので買いの勢いが強くなって来ている事が分かります。
このように移動平均線がより長期の平均線を下から上にクロスする事をゴールデンクロスと言います。
逆に移動平均が長期の平均線を上から下にクロスする事をデッドクロスと言います。
こちらは、先程とは逆で直近だけの方が過去を含めた物よりもパフォーマンスが悪くなっているので売りの勢いが強くなって来ている事が分かります。
短期と長期が同じ方向に動いている時は勢いが強い
クロスを作った際に平均線が動いている方向も重要になってきます。
例えば、長期線が上昇している場合に短期線がより強く上昇して出来るクロスは上昇の勢いが加速している事を示すのでより精度が高いです。
反対に長期線が下落している時に短期線が上昇して出来るクロスは長期で売りポジションを持っていた人が利確して買い戻しをしている場合もあるので一時的な物になる可能性があるので注意が必要です。
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クロスは絶対ではない
ゴールデンクロスやデッドクロスが起こったからと言っても必ず相場の動きがその通りになるとは限りません。
特に直近でゴールデンクロスやデッドクロスが頻繁に起こっていて行ったり来たりしている場合は、クロスが起こってもまた直ぐに戻ってしまう可能性が高いです。
また、クロスする時の形も重要です。
短期の移動平均線が勢いよく上がってクロスした場合と弱い勢いで上がってクロスした場合では、前者の方が勢いが強い為より上がりやすいです。
板が薄い場合は注意
取引量が少ない場合は、買いか売りどちらかに沢山の注文が入った時に値段が大きく動きやすいです。
特に板を見た時に値段が飛んでいてスカスカになっている場合は、より動きやすい状態になっているので、クロスを作ったとしてもそれが本当に適正価格で取引された結果なのかは分かりづらいので注意が必要です。
板についてはこちら
最後に
今回は、単純移動平均線について解説しました。
結構分かりやすくて人気のあるテクニカル分析ですよね。
ですが、これ単品だとやっぱり精度が低いのでもっと他の分析と組み合わせていくのが良さそうです。
これからも気が向いたら書いていきますのでよろしくお願いします。
おわり