こんにちはユキドケです。
今回は、規模の経済について話をします。
規模の経済(スケール)
よく、まとめ買いすると安くなるといわれます。
なぜかというと「規模の経済」が働くからです。
売上は販売数×値段で求められます。
という事は販売数を伸ばせば値段を下げても売り上げの維持が可能になります。
ですので、たくさん作る場合は安く販売できる訳です。
しかし、「規模の経済」には業務との相性やリスクがあります。
次は相性に付いて見ていきます。
固定費と変動費
「規模の経済」は「固定費>変動費」になるほど優位になります。
固定費は製造数が増えても増加しないコストなのでこちらが多い分野は「規模の経済」と相性が良いです。
逆に製造数に合わせてコストが増える変動費が多い分野は「規模の経済」と相性が悪いです。
在庫リスク
「規模の経済」は、製造数が増えると一個当たりの値段が下がりますが、だからと言って増やしすぎるのも考え物です。
なぜかというと「在庫リスク」があるからです。
売れれば利益をだせるとしても売れなければただ働きです。
在庫の保管や廃棄にもコストがかかる事を考えると製造数はよく考えなくてはいけません。
供給力と需要と値段
次は値段の推移について見ていきます。
まずは、需要と供給力がともに低い場合です。
この場合、供給力が低いので「規模の経済」が働かず値段が安くなりません。
また、需要が無い為企業の参入も少ないです。
次は、需要が多く、供給力が低い場合です。
この場合、在庫が足りない状態なので高くても商品を買ってもらえます。
また、需要が高い為企業の参入が多くなります。
次は、需要と供給力がともに高い場合です。
この場合、供給力が多くなり「規模の経済」が働きます。
また、企業の参入はそこそこあります。
次は、需要が低く、供給力が高い場合です。
この場合、供給力が多くなり「規模の経済」が働きます。
しかし、需要が低い為仕事を奪い合う形になります。
安く供給できる所が多くの仕事を受注できます。
また、需要が低い為企業の参入が少なくなります。
こちらでは業界の発展から衰退までの流れを解説しています。
両方読むことで理解が深まると思います。
規模の経済の利点
「規模の経済」の利点は
①値段が安いので価格競争で有利
②変動費が少ない場合、多く作る事で利益率が向上します。
③値段が安いので新規参入が難しくなります。(参入障壁)
④商品を多く出すので市場のシェアが高くなります。