こんにちはユキドケです。
今回は、実体経済と金融経済について話をします。
実体経済と金融経済の違い
経済は、実体経済と金融経済の2つに分けることができます。
実体経済は企業活動や労働や消費によるモノやサービスの提供が起こります。
GDP(国内総生産)はこれらの動きを数値化して計算したものになります。
金融経済は株式や債券などが取引される経済です。
モノを介さずにお金だけでやり取りされます。
投資家は企業の業績(将来期待含)と金利などを元に価格の判断します。
「安全な国債でコレだけ利益が出るのだからリスクのある企業の債権や株式はもっと利益がないと割に合わない」
といった判断が行われます。
債権について詳しく知りたい方はこちら
また、相場環境は業績や金利を元に変化します。
金利が低く景気が良い金融相場
金利が高く景気が良い業績相場
金利が高く業績が悪い逆金融相場
金利が低く景気が悪い逆業績相場
という風に分かれていてそれぞれ人気になりやすいセクターが変わります。
セクターローテーションについて詳しく知りたい方はこちら
財政政策と金融政策
経済に対する政策は2つに分けられます。
政府が行う財政政策と中央銀行が行う金融政策です。
財政政策
①税金の増減
②国債の発行や償還
③公共事業の増減
④社会保障増減
こちらは、主に実体経済に対して効果を発揮します。
一部税金の増減に関しては金融資産課税などにより金融経済に影響を与えたり
実体経済を刺激することで業績が上向き投資が増えたりといったこともおこります。
金融政策
①政策金利増減
②売買オペレーション
③預金準備率操作
こちらは、主に金融経済に対して効果を発揮します。
安全資産である国債の金利が上がるとリスク資産に対してより大きなリターンを求めるようになり資産価値が下がりやすくなります。
逆に金利が下がると資産価値は上がりやすくなります。
また、資金調達がしやすくなり実体経済への影響も出てきます。
実体経済、金融経済の結びつきとバブル
実体経済と金融経済は利益で繋がっています。
企業は儲るビジネスを作り出資を募ります。
投資家はビジネスをみて将来の株価の上昇や配当で利益を得られるかを判断して投資をします。
重要なのは企業が儲けることができるのかという部分になります。
「r>g」という考え方があり
労働による経済成長よりも投資による資本収益率の方が伸びが良いといわれていて
これにより金融経済が実体経済以上に大きくなって乖離していきます。
株が人気になり過剰に将来の成長を織り込んだり
儲るという噂を聞いて適正価値を分からずに投資をする人が増えてくると
株価が大きく上昇しバブル化します。
多くの場合こういったバブルは、いつか弾けます。
しかし、近年は企業の無形資産の重要性が増してきています。
無形資産は、数値化できなかったり捕捉するのが難しいものもある為
一見割高に見える株が無形資産を考慮することで実は適正価格だったということもありえます。
無形資産について詳しく知りたい方はこちら