安物買いの銭失い?商品の発展スピードと耐用年数の話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、商品の発展スピードと耐用年数について話をします。

 

 

安かろう悪かろう

日本には安い物を買うよりも高い物を買った方が長期的に良いという考え方があります。

「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」

などですね。

安かろう悪かろう

値段が高いと長く使えて

値段が安いとすぐ壊れる

結局追加でお金を払うから初めからきちんとお金をかけた商品を買った方が良いという考え方です。

 

しかし、商品によっては長く使える事が利点にならず過剰スペックになってしまう事があります。

ムーアの法則

ムーアは半導体の部品は2年で2倍になるといっています。

そして、実際にIntelでは1.5年で2倍ペースで成長させてきました。

1.5年で2倍という事は

 

3.0年で4倍

4.5年で8倍

6.0年で16倍

7.5年で32倍

9.0年で64倍

10.5年で128倍

 

になります。
ムーアの法則

発展スピードと耐用年数

日本が半導体でシェアを持っていた時代では

日本製は頑丈で長持ちするといわれていました。

 

反面韓国製は性能が低く壊れやすいということで

まさに「韓国製は安かろう悪かろう」だといわれていました。

 

しかし、パソコンが普及してくると価格が安い韓国製がシェアを奪っていくようになります。

10年で性能が100倍になるような世界で20年、30年使えるといわれても魅力にはならなかったのです。

 

パソコン自体が30年動いてもOSの進化で要求スペックが上がるので最新のソフトウェアが動かなくなってしまいます。発展スピードと耐用年数

安定と発展性と耐用年数

先程は日本製は耐用年数が過剰で値段が高かったという話をしました。

では、なぜその様な商品を作ってしまったのでしょうか。

 

実は自動車や通信関係の世界では耐用年数が高く安定した半導体が求められていました。

日本はこちら向けに耐用年数の高い半導体を作っていたのですね。

 

しかし、パソコンの半導体需要が拡大してくると安い半導体の時代になり日本の従来の作り方を変更する必要が出てきます。

 

ここで次の時代に合わせることが出来なかったと思われます。
安定と発展性と耐用年数

汎用コンピューターと発展スピード

パソコンのように様々な用途で使える汎用コンピューターは性能が高くなるとそれに合わせて様々なことが出来る様になります。

 

当初は文字ベースだったパソコンも時代が進むと美麗グラフィックで複雑な処理を要求しても動くようになりました。

 

文字ベースの時代では一般人でパソコンを使っている人は一部のマニアだけでした。

この時代に将来は一般人にも広く普及して儲かるというイメージを持てていれば先行投資ができた訳です。

 

しかし、文字ベースの時代では一般人がパソコンを持ってもどのように活用されていくのかイメージがつかなかった為、非常にリスクが高く見られていました。

汎用コンピューターと発展スピード

電化製品の流れ

こんにちはユキドケです。

今回は、電化製品の歴史について話をします。

日本でのおおまかな発売時期を記載しています。

 

 

白熱電球(1890年)

電気あんか(1913年)

電気アイロン(1915年)

扇風機(1916年)

ラジオ(1924年)

電気釜(1924年)

電気洗濯機(1930年)

電気冷蔵庫(1930年)

電気蓄音機 (1931年)

電気掃除機(1931年)

電気ミシン(1931年)

電気毛布(1950年)

トースター(1950年)

ドライヤー(1950年)

テープレコーダー(1950年)

白黒テレビ受像機(1953年)

トランジスタラジオ(1955年)

電気炊飯器(1955年)

電気こたつ(1955年)

電気カミソリ(1955年)

インターホン(1960年)

食器洗い機(1960年)

トランジスタテレビ (1960年)

カラーテレビ受像機(1960年)

空気清浄機(1963年)

ラジカセ(1963年)

電卓(1964年)

電子レンジ(1965年)

プッシュホン(1969年)

ワードプロセッサ(1973年)

家庭用ファクシミリ(1973年)

ビデオテープレコーダ(1975年)

家庭用ビデオカメラ(1976年)

全自動洗濯機(1977年)

電動歯ブラシ(1977年)

 

石油ファンヒーター(1978年)

パーソナルコンピュータ(1979年)

電子辞書(1979年)

ヘッドフォンステレオ(1979年)

温水洗浄便座(1980年)

電子プリンタライター(1980年)

ソーラー電卓(1981年)

LDプレーヤー(1982年)

CDプレーヤー(1982年)

液晶テレビ(1982年)

電子手帳(1983年)

留守番電話(1985年)

8ミリビデオ (1985年)

3Dプリンター(1987年)

MDプレーヤ(1992年)

プラズマテレビ(1993年)

コードレス電話(1994年)

DVDプレーヤ(1996年)

デジタルオーディオプレーヤー(1998年)

テレビ電話 (1999年)

HDDレコーダー(2001年)

インターネットラジオ受信機(2002年)

電子書籍専用端末(2002年)

地上デジタルテレビ放送受信機(2003年)

Blu-ray Discレコーダー(2003年)

ウォーターオーブン(2004年)

3Dテレビ(2010年)

3D対応BDレコーダー&プレーヤー(2010年)

記録媒体の流れ

こんにちはユキドケです。

今回は、記録媒体の歴史について話をします。

 

 

パンチカード(1801年~1970年代位)

厚めの紙に穴を開ける形でデータを記録します。

紙テープ(1800年頃)

一本のテープに連続してデータを記録します。

同時期のパンチカードと比べて薄いのでかさばりにくく安い値段でした。

写真(1820年~)

登場した当初は露光時間が長く使いにくい状態でした。

フィルム式のタイプは1880年頃から出てきて普及していきます。

レコード(1877年~)

発明時は、円筒状のモノでした。

後に円盤状に変わり一般にも広く普及しました。

シネマトグラフ(1895年)

初期の映画装置で一台で撮影、映写、現像ができました。

磁気テープレコーダー(1920年代)

磁気テープへの記録が実用化されテープレコーダーが出てきました。

トーキー映画(1926年)

映画に音声をつけた作品が出てきました。

8ミリフィルム(1932年)

手軽な映像記録媒体として登場し一般家庭まで幅広く普及しました。

コンピュータ用磁気テープ(1950年代)

紙テープに比べて50倍以上の処理速度と大容量のデータを記録できた為、コンピュータの記録媒体として利用されるようになります。

HDD(1957年頃)

登場時は業務用コンピュータの外部記憶装置として出てきました。

大型で値段も非常に高価でした。

 

日本での個人向けハードディスクは1985年頃になります。

フロッピーディスク(1971年頃)

発売当初は、業務用コンピュータの外部記憶装置として出てきました。

後に小型化され個人用パソコンでも使用出来るようになり普及していきます。

ベータマックス(1975年)

日本でのビデオテープ規格として登場しVHSと規格争いをしました。

VHS(1976年)

日本でのビデオテープ規格として登場しベータマックスと規格争いをしました。

CD(1982年)

音声やデータを記録できる光ディスクの第1世代。

ゲームなどにも利用され広く普及しました。

MO(1988年)

フロッピーディスクの様に書き換えが容易で磁気により壊れる可能性も低いので便利でした。

SSD(1991年)

HDDに対して省エネでデータの転送速度が速いなど利点がありシェアを奪い合っています。

ZIPドライブ(1995年)

記憶容量が大きく価格も安かったのでアメリカを中心に普及しました。

DVD(1994年)

光ディスクの第2世代。

CDよりも大きな容量を記録するため開発されます。

 

1996年にビデオプレーヤーが誕生。

ビデオテープの市場を奪っていきました。

スマートメディア(1995年)

東芝が出したメモリーカードの規格になります。

国内では、デジタルカメラの記録媒体として広く普及しました。

メモリースティック(1997年)

ソニーオリンパス、カシオ、三洋電機、シャープ、富士通と共に開発したメモリーカード規格になります。

コンパクトフラッシュ(1990年代後半)

アメリカのSanDiscが開発したコントローラチップ搭載のメモリーカード規格になります。

SDメモリーカード(2000年)

松下電器アメリカのSanDisc、東芝と共に開発した小型メモリーカードです。

USBフラッシュメモリ(2000年頃)

USB接続で記録のやり取りができるフラッシュメモリです。

小型で持ち運びしやすい為広く普及しました。

Blu-ray Disc(2002年頃)

光ディスクの第3世代。

DVDよりも更に大きな容量を記録するため開発されます。

HD DVD(2002年頃)

Blu-ray Discに対抗する形で現れた光ディスクの第3世代です。

 

しかし、2008年に撤退しています。

Ultra HD Blu-ray(2015年)

Blu-ray Discを更に進化する形で現れた光ディスクの第3世代です。

PBR1倍割れ問題[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、PBR1倍割れ問題について話をします。

 

最近は東京証券取引所がPBR1倍割れ企業に改善策の開示、実行を行うように指示を出しています。

しかし「そもそもPBR1倍割れってどういう状況?」という方も少なくないと思います。

 

そんな方に向けて作っています。

 

 

子会社化(買収)

PBRの話をする前に株式と企業買収の話から行います。

株式はその会社の所有権を分割したものになります。

また、株式を50%以上保有する事で会社を子会社化(買収)し自由にすることが出来ます。

 

更に保有率を高めて100%保有すると完全子会社化(完全買収)することが出来て会社の所有権を全て手に入れることが出来ます。
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時価総額

では次に買収時の金額の確認方法を見ていきます。

会社の値段(時価総額)は

株価の値段×発行済み株数

で求められます。
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同じ業種で大きい会社の株価が小さい会社の株価よりも低い事があるのは発行済み株数が多い事による部分もあります。

PBR(株価純資産倍率)

お待ちかねのPBRです。

PBRは会社の時価総額を純資産で割ったものになります。
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その性質上

PBRが1倍よりも大きい場合もっている資産よりも時価総額の方が大きい

PBRが1倍を割っている場合もっている資産よりも時価総額の方が小さい

です。f:id:Yukidoke:20230702230052j:image

株は将来性を折り込む

ここまでの話を聞いて

「何で買収額より資産が多いの?」

「買収後に資産売ったら儲かる?」

といった疑問が出てくると思います。

 

しかし、基本的には創業者等が多くの株式を保有しているので買収をするのは困難です。

という事は会社が存続する事を前提に株を買う事になります。

 

そうした際に問題になってくるのが将来性です。

会社が存続する事で

資産が増えるのか減るのか

という部分です。

 

株は将来性を見越して動いています。

ですので、将来の資産を予想して減っていそうであれば投資をしてくれません。
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また、相場は不確定要素を嫌います。

 

キチンと投資家とコミュニケーションをとって安心して資産を預けられる信頼性が無いといけません。

 

預けたお金を使って利益を増やし資産価値を高めて投資家の利益を生み出してくれる

そういった会社が投資家に求められています。

 

投資家軽視の姿勢や成長戦略を具体的に提示できないなどはもっての外です。

成長についてはスピード感も重要になってきます。

 

他の企業と比べて成長スピードが遅いのであれば株価の上昇も遅くなり投資家の資産の成長も遅くなります。

 

当然、早いに越したことはない訳です。

景気が悪くなると国債が上がる?債券投資と為替リスクの話[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、債券投資と為替リスクについて話をします。

 

最近はアメリカの債券金利が上がっているので債券への投資を考えている方も少なくないと思います。

しかし、為替リスクなどもあるのでその辺の話をしたいと思います。

 

 

債券価格と利率

まずは、債券価格と利率の関係を見ていきましょう。

 

債券の配当は固定で設定されています。

それに対して価格は債券が売買される事によって変動します。

配当100円で価格1万円だと利率1%

配当100円で価格2万円だと利率0.5%

 

価格が上がると利率は下がり

逆に価格が下がると利率は上がります。

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債権について詳しく知りたい場合はこちら

 

金利と通貨価値の関係

先程の話では債券は金利が下がると価格が上がると話しました。

そうした時に「金利が高い時に買えばいい」と思う方もいると思います。

基本的にはその通りなのですが海外の債券を買う場合は為替リスクの話も重要になります。

 

アメリカの国債利率が高く

日本の国債利率が低い

場合、通貨価値はドル高円安になり易いです。

 

なぜなら、金利の安い日本で借金をして金利の高いドルに換えて貸し付ければその差分が利益に出来るからです。

ですので、金利の高いドルの需要が増えやすくなります。

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ここでポイントになるのが金利差が縮まる時です。

日本の金利が上がったりアメリカの金利が下がりそうになると

今度は円の通貨価値が上がりやすくなりドルの通貨価値が下がりやすくなります。

 

ということは、ドルで高い金利を貰っても円に変換する効率が悪くなるので想定程利益が出ないという事になります。

金利変動による圧力

次は、金利変動時の圧力について見ていきます。

金利が上がると債券価格が下がり通貨の価値が上がるという話をしました。

 

他の資産へは、基本的に下落圧力になります。

なぜなら、安全な国債で十分な利益を得られる場合、リスクのある他の資産を買う必要が見出せなくなるからです。

 

リスクをとるならそれなりの追加リターンが無いといけない訳ですね。
景気にも下落圧力になります。

金利が高いと借金をする際の金利も上がる為、信用創造が進まなくなりお金が回らなくなります。

 

逆に金利が下がると債券価格が上がり通貨の価値が下がる。

資産は比較対象の国債金利が少なくなるので資金が集まりやすくなります。

借金がしやすくなり景気が回りやすくもなります。
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借金と景気の関係はこちら

 

景気と金利

次はどういう時に金利が動くのかを見ていきます。

景気というのは好景気と不景気を繰り返しています。

その景気をちょうどいい所に調整する為に金利を調整します。

 

景気が良くインフレが高い場合、利上げで景気を冷やします。

逆に景気が悪くインフレが低い場合、利下げで景気を温めます。

 

実体経済の情報により政策金利が動き

他の資産や景気を動かします。
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中立金利

先程は好景気の時は利上げ

不景気の時は利下げをしてバランスをとるという話をしました。

 

そうしていると良いインフレ率に収まり景気を維持したい場面が出てきます。

その様な時に使う景気に影響を与えない金利を中立金利といいます。

 

米国では2~2.5くらいが中立だといわれています。
中立金利

借金が増えると景気はどうなる?クレジットサイクル(信用サイクル)について[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、クレジットサイクル(信用サイクル)について話をします。

 

似たような考え方にセクターローテーションがあります。

こちらも同時に学ぶことでより景気について理解できる様になると思います。

 

 

クレジットサイクル(信用サイクル)

クレジットサイクルでは、借金と景気の関係を4つに分けて考えます。

①後退期

銀行の貸出基準が厳格化され借金をするのが難しくなります。

借金をするのが難しくなると信用創造による通貨量の増加が少なくなり景気が悪くなります。

景気が悪くなると企業収益が悪化、借金が返せなくなり債務不履行や倒産が起きます。

 

通貨量の話はこちら

 

②修復期

銀行の貸出がより厳しくなり経済全体の借金量が減っていきます。

会社は人員削減などのコストカットを行い経営効率を高めて財務基盤健全化を目指します。

 

③回復期

景気が良くなっていきます。

企業収益が増加しますが、まだ安定志向な慎重経営が行われます。

 

④拡大期

銀行の貸し出しが容易になり借金が増えます。

企業は投資を増やして収益が拡大していきます。

 

この後、借金が増えてまた①後退期に行きます。
クレジットサイクル(信用サイクル)

先程の景気サイクルを線にすると下の様になります。

景気サイクル

回復期で底打ちして拡大期で伸びていきます。

後退期に下がり始めて修復期で相場の底へ向かいます。

景気に対する先行性

株式は実体経済の半年から1年程先行するといわれています。

その後、金利が続き

その次に景気が動く

景気を元に政策金利が決定します。

 

株などの先行していたものについては政策金利によって影響を受ける部分もあるので予想に対する答え合わせの様な意味合いもあります。

景気に対する先行性

相場は過熱して行き過ぎやすいのでマーケットサイクルで相場の始まりと終わりをイメージ出来る様になるのもおススメです。

金利は借金などの利子に影響を与えますが、同時に債券価格にも影響を与えます。

債券の利率は債券価格が変動する事で決まるからです。

金利と債券価格
株価が上がり景気が良くなっていくと金利が上がって引き締め方向に動くという事は

株高&債券安(金利高)

株安&債券高(金利低)

という事になるので

株と債券両方に投資する旨味がある事が分かります。

 

この様に資産は様々な形で持つことでリスクを分散することが出来ます。
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資産分散についてはこちらでも話しています。

 

金利同士の先行性

債券金利同士でも先行性があります。

長期金利が先行して動き短期金利政策金利と遅れて動いていきます。

特徴としては長期の方が動きがマイルドで短期、政策金利となるほど動きが大きくなります。
金利同士の先行性

金利が天井付近になり下がり始める段階ではより長く高金利を受け取れる長期金利の魅力が大きくなり初めるので長短金利差が逆転(逆イールド)します。

 

この長短金利差が逆転が景気後退の先行指標ともいわれています。

 

金利についてより詳しく知りたい場合はこちら

人はどうして貯蓄する?消費性向と貯蓄性向とライフサイクル仮説[画像で簡単に分かりやすく解説]

こんにちはユキドケです。

今回は、費性向と貯蓄性向とライフサイクル仮説について話をします。

 

 

消費性向、貯蓄性向

消費性向は収入の内どれだけを消費に傾けたかの割合です。

収入20万で消費が10万だとすると

消費性向は0.5です。

 

貯蓄性向は収入の内どれだけを貯蓄に傾けたかの割合です。

収入20万で貯蓄が10万だとすると

貯蓄性向は0.5です。

 

この2つは合わせる事で1になります。

 

また、一般的には消費が増える事による満足度の増加は限度があるといわれています。

年収800万~1000万辺りが幸福度の限界ともいわれていますね。

 

これによって所得の増加に対して消費の増加幅が少なくなるので

収入が増えると貯蓄が伸びやすくなるとされています。

(日本の実質賃金は長い間横ばいです。)
消費性向、貯蓄性向

ちなみに日本の家計貯蓄率は下の様になっています。

日本の家計貯蓄率

1994年から右下へ下がっていって2013年にマイナスを記録

以降貯蓄率が回復していっています。

この後は、貯蓄率の変動要因といわれているものを見ていきます。

ライフサイクル仮説

人は稼いだお金の消費は生涯で平準化するという考え方です。

若い内は働いて稼いだお金を老後の為に蓄えます。

 

そして、老後は蓄えを切り崩していくという考え方です。

この仮説では稼いだ分は老後に全て使い切るという考えです。

ライフサイクル仮説

この「ライフサイクル仮説」が正しい場合、社会が高齢化すると消費をする人口が増えて貯蓄性向が減ります。

逆に社会が低年齢化すると貯蓄する人口が増えて貯蓄性向が増えます。

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国の借金と社会保障の影響

一般的には国の借金が増えると増税で資金を回収して借金の返済を行うことになるとされています。

 

MMT理論など違った考えもありますが、一般的には上記の流れになるといわれています。

 

増税が予想される場合は、将来の負担増に備えて貯蓄率が増えるとされています。

 

また、社会保障が少ない場合はその分将来の個人負担が多くなるのでその分貯蓄が多くなるともいわれています。f:id:Yukidoke:20230618235713j:image

ローンによる消費性向の変化

先進国になるとクレジットローンや住宅ローンなどで持ってないお金を借金して使うようになります。

 

結果として消費性向が高まるといわれています。

人口構成要因

環境による消費行動の変化

消費行動は環境によって変化するといわれています。

例えば、増税による駆け込み需要やコロナによる巣ごもり需要などによる変化です。

環境による消費行動の変化

景気の要因

不景気になると将来不安が高まり貯蓄が進むといわれています。
景気の要因

経済成長による要因

経済成長により好景気になると貯蓄性向が一時的に高まるといわれています。

理由は消費パターンの変化には時間がかかるのでお金が増えてもしばらくは以前と同じ生活を送るので消費が給料程伸びないからといわれています。
経済成長による要因

遺産要因

沢山の遺産を残そうとする社会は貯蓄性向が高くなります。

消費をせずに貯蓄を行うようになるからです。

遺産要因

交易条件要因

資源輸出国では交易条件が改善すると貯蓄性向が増えるといわれています。
交易条件要因 

キャピタルゲイン要因

株式や不動産投資で稼いだ人は貯蓄をせずに消費に走りやすいという意見もあります。
キャピタルゲイン要因