こんにちはユキドケです。
今回は、欲求の分類について話をします。
こちらも同時に読むことで人間の理解がより深まります。
- 3つの3大欲求
- マレーの欲求リスト
- HARMの法則
- 七つの大罪
- ブッダの7大欲求
- シックス・ヒューマン・ニーズ
- 生命の8つの力
- 人間の後天的9つの欲求
- マズローの欲求5段階説+1
- アルダファーのERG理論
- 進化心理学
- ケンリックの欲求ピラミッド
3つの3大欲求
一般的な3大欲求は
「食欲」「睡眠欲」「性欲」といわれています。
これの発展で
「睡眠欲」を「集団欲」にしたタイプ
「性欲」を「排泄欲」にしたタイプ
があります。
マレーの欲求リスト
マレーは、欲求を生理的欲求11種類、社会的欲求28種類の合計39種類に分類しました。
生理的欲求(11種)
欠乏欲求系(4種)
吸気欲求、飲水欲求、食物欲求、感性欲求
膨張排泄系(4種)
性的欲求、授乳欲求、呼気欲求、排尿・排便欲求
回避系(3種)
毒性回避欲求、障害回避欲求、暑熱寒冷回避欲求
社会的欲求(28種)
物質系(5種)
獲得欲求、保存欲求、秩序欲求、保持欲求、構成欲求
野心、向上系(4種)
優越欲求、達成欲求、承認欲求、顕示欲求
防衛保身系(4種)
不可侵欲求、屈辱回避欲求、防衛欲求、中和欲求
支配、権力系(7種)
支配欲求、服従欲求、同化欲求、自立欲求、対立欲求、攻撃欲求、屈従欲求
禁止系(1種)
避難回避欲求
愛情系(4種)
親和欲求、排除欲求、養護欲求、救護欲求
遊戯系(1種)
遊戯欲求
情報系(2種)
認知欲求、証明欲求
HARMの法則
人間の悩みを4種類(H,A,R,M)に分ける考え方です。
H(ヘルス)
健康、美容、容姿
A(アンビション)
将来、夢、キャリア
R(リレーション)
人間関係、恋愛、結婚
M(マネー)
お金
七つの大罪
キリスト教において陥ると地獄に落ちるとされています。
傲慢:他人よりも優れているという思い込み
強欲:強い欲望
嫉妬:他人を妬んだりして失敗を望むこと
憤怒:我を忘れるほどに怒ること
色欲:浮気や不倫などの欲望
暴食:必要以上の食事をすること
怠惰:働かない、自堕落
ブッダの7大欲求
仏教においてブッダが説いたとされています。
食欲:食べたい
睡眠欲:眠りたい
性欲:交わりたい
生存欲:生きたい
怠惰欲:楽をしたい
歓楽欲:美しい音や絵を感じたい
承認欲:認められたい
シックス・ヒューマン・ニーズ
アンソニー・ロビンズが欲求を6つに分類した考え方です。
「基本ニーズ(4種)」と「高次ニーズ(2つ)」に分かれています。
基本ニーズ
安定、愛・繋がり、変化、肯定
高次ニーズ
成長進化、貢献
生命の8つの力
ドル∸・エリック・ホイットマンが欲求を8つに分類した考え方です。
生存欲、食欲、性欲、障害回避欲、優越欲、安全欲、承認欲、愛情欲
に分けられます。
人間の後天的9つの欲求
先程の「生命の8つの力」に対して後天的に獲得する欲求が存在するとして9つの欲求を紹介しています。
①能率的でありたい
②好奇心を満たしたい
③知識を収集したい
④清潔でありたい
⑤利便性を高めたい
⑥流行、美の表現
⑦節約して利益を得たい
⑧信頼性、高品質が欲しい
⑨掘り出し物が欲しい
というものです。
ちなみにこの9つの欲求は「生命の8つの力」よりも弱い欲求であるとされています。
マズローの欲求5段階説+1
マズローは人間の欲求は5段階に分かれていて下の段階が満たされないと上の段階の欲求が現れないとされています。
(1)生理的欲求
食事、排せつ、睡眠などの人間が生きていく為の本能を示しています。
個人的にはここにアドレナリン(脳内麻薬)などの摂取欲求が入るような気もしています。
依存症や中毒などの欲求ですね。
(2)安全欲求
身の危険から脱したいという欲求です。
(3)社会的欲求
集団に所属したい、仲間や家族を得たいという欲求です。
(4)承認欲求
他者に認められたい欲求です。
出世したいという欲求もここです。
(5)自己実現欲求
自身のなりたい自分になろうとする欲求です。
マズローはこの後更に6番目の段階もあるとしています。
(6)自己超越
自我を捨てて見返りを求めずにコミュニティの目的達成に動く状態としています。
アルダファーのERG理論
クレイトン・アルダファーはマズローの欲求段階説を改良して「ERG理論」を作り出しました。
段階は下から
生理的欲求や生存を求める「生存欲求」
人間関係に関する「関係欲求」
成長に関する「成長欲求」
に分けました。
こちらも基本的には下の欲求から求めます。
しかし、順番が逆になったり、同時に存在することもあるといわれています。
進化心理学
人間の共通心理は進化の過程で獲得して現代まで残ったものと考えます。
そして、生物の最も強い目的は「子孫繁栄」であるともいっています。
子孫繁栄のためには
「繁殖」「生存」が重要でその為に様々な欲求が発生しているという考えです。
ケンリックの欲求ピラミッド
ケンリックは「進化心理学」を用いて「マズローの欲求段階説」を独自に再定義しました。
下から
①生理的欲求
②自己防衛欲求
③所属欲求
④地位尊敬欲求
⑤パートナー獲得
⑥パートナー維持
⑦子育て
となっています。
「進化心理学」では、生物の最も強い目的は「子孫繁栄」としているので頂点に子育てがトップに来ている訳ですね。