こんにちはユキドケです。
今回は、わらしべ長者のお話を通して価値について考えていきます。
なぜ「藁」は「ミカン」になったのか
昔々、まじめで貧乏な若者がいました。
彼はある時、観音様に「お金持ちになりたい」と願います。
すると
観音様から「ここを出て初めに手に掴んだものを大事にしなさい」
と言われます。
帰り道つまづいてしまった若者はその拍子に藁を掴みます。
暫くするとその藁の周りにアブが寄ってきました。
そのアブを藁に括り付けて歩いていると子連れの母親が通りかかります。
子供はアブが付いている藁を見て欲しがります。
心優しい若者は藁をプレゼントしました。
するとお礼に母親がミカンをくれました。
では、なぜ「藁」は「ミカン」になったのでしょうか。
ポイントはアブですね。
藁にアブを括り付けた事で付加価値が付いて藁はミカンになりました。
なぜ「ミカン」は「きれいな布」になったのか
若者がミカンを持って歩いていると一人の娘に出会います。
彼女はどうやらのどの渇きに苦しんでいるようです。
若者は彼女にミカンをプレゼントしました。
するとお礼に娘はきれいな布をくれました。
ではなぜ「ミカン」は「きれいな布」になったのでしょうか。
ポイントは水分が貴重だった事ですね。
ミカンの水分に希少価値がついてミカンがきれいな布になりました。
なぜ「きれいな布」は「馬」になったのか
更に歩いていくと若者は弱った馬を連れた人に会います。
彼は馬が動けなくなってしまったが時間が無いといいます。
きれいな布で着物を作るというので若者は彼にきれいな布をプレゼントしました。
するとお礼に彼は馬をくれました。
ではなぜ「きれいな布」は「馬」になったのでしょうか。
ポイントは時間が無かった事ですね。
急いでいる時に時短できる方法が提供できたのできれいな布は馬になりました。
なぜ「馬」は「屋敷」になったのか
若者は馬に水を飲ませて休ませてやりました。
すると馬はみるみる元気になったので若者は馬に乗って走り出します。
屋敷の前を通ろうとした時に屋敷の主人に呼び止められます。
主人は旅に出る為に立派な馬が欲しいといいます。
若者は主人に馬を貸してあげました。
主人は代わりに自分が旅に出かけている間、屋敷を自由に使っていいと言ってくれます。
更に3年以内に戻らなければ財産含めて全てを与えるといってきました。
若者は主人の言葉に従い屋敷に住み始めます。
しかし、主人はいつまでたっても戻ってきません。
若者は大金持ちになりました。
ではなぜ「馬」は「屋敷」になったのでしょうか。
ポイントは馬の価値ですね。
主人が求めたのは立派な馬でした若者は求められた性能の馬を提供できたので馬は屋敷になりました。
一般的に言われているわらしべ長者の教訓
ここまでのお話はわらしべ長者を合理的に説明したらどうなるかというのを個人的にかいたものです。
では、実際のわらしべ長者はどんな教訓があるとされているのでしょうか。
「正直と優しさの徳」だといわれています。
観音様のお告げを守り藁を大事にし困った人がいたら自分の財産を分け与えて助ける。
このような彼だから周りからも良くされて最後は豪邸を手に入れる事ができた。
という事ですね。
現代でも「GIVER(与える人)」こそ成功する何ていわれています。
案外おとぎ話とバカに出来ないかもしれませんね。
おわり